前回は「ズラシの技術」をご紹介しましたが、
引き続き、アイディア発想の技術をご紹介していきます。
今回は、ブレストやブレインライティングで発想されたアイディアを
一旦、整理してからまた考えましょうという提案です。
【Tech.04】アフィニティダイヤグラム
アフィニティ(Affinity)とは、類似関係を意味します。
ブレストなどで、徹底的にアイディアを発散させた後、
みなさんはどうしていますか?
当然、そのアイディアを整理しますよね。
その際、類似したアイディアをグルーピングするのではないでしょうか?
そう、似たもの同士をひとまとめにしますよね。
しかし、それだけだったら「発想法」というより、
アイディアの整理に過ぎません。
しかし、実は発想のためには「アイディア整理」はとても有効なんです。
実務的には、KJ法という手法が手順としてわかりやすいですね。
KJ法とは川喜田二郎氏が考案した手法です。
(KJ法の詳細はhttp://www.everfield.co.jp/index.html)
まず、アイディアをカード(KJカードと呼ぶ)に記述する。
ルールは、ひとつのカードにはひとつのアイディアしか書かないこと。
それらのカードを類似したものをグルーピングして、
それぞれのグループにタイトルをつけます。
そんなシンプルな手順ですが、発想のためにはとても有効です。
グルーピングした結果、A〜Dの4つのグループに分類できたとします。
まず、考えてほしいのは、この4つのグループ以外に
新しい発想のグループ(切り口)はないか?(ヨコ展開)
そして、さらにそれぞれのグループに属しているアイディアに
ヌケモレはないか?(タテ掘り下げ)を考えるわけです。
例えば、PCトラブルの原因を考える場合、
様々な要因をグルーピングした結果、
ハードとソフトという2つのグループに分かれたとしましょう。
そこで、ハード、ソフトに分類されないトラブル原因はないか?
すると、、、ネットワークに起因するものを第3のグループとして
考えることができそうだ、、、なんて発想できるかもしれません。
さらに、、、
ハードの問題として、CPU、HDDがアイディアとして挙がっているが、
そのほかにハード上の問題はありえないのか?
まだ、インターフェースや電源など、いろいろ考えられそうです。
そんなアイディア発想のヌケモレをチェックするには、
グルーピングによって情報を整理することが不可欠となりそうです。
【Tech.05】マインドマップ
そんなズラシとグルーピングの技術を合わせもった手法として
マインドマップがあるように思います。
マインドマップの詳細は、こちらをご参照ください。
http://www.mindmap.ne.jp/consulting-training/lecture.html
これは、ズラシながら新たなアイディアを発想し、
かつ、それをグルーピングして記述することによって、
ヌケモレをチェックする発想ができる手法だと思います。
■ 総括
アイディアというものは、その素材が散らかった状態では、
なかなか緻密にそのヌケモレを防ぐことはできません。
情報を整理し、頭の中を整理することによって、
きめ細かくアイディアの抽出をする環境を整えることが効果的です。
皆さんの頭の中は整理されていますか?
いや、頭の中だけでは整理しきれないことが多いようです。
できれば、それをカードなど可視化することで、
再整理することをお勧めします。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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