ひとことでファシリテーションと言っても、様々な目的のものがあります。
■ ミーティング・ファシリテーション
これは一般に良くつかわれる意味合いですね。
会議の進め方を中心とした技術といって良いでしょう。
■ プロジェクト・ファシリテーション
もう少し広義の意味合いで、プロジェクトマネジメントに
近い概念だと思います。
そして、、、
■ 教育ファシリテーション
今日は、この教育に関わる講師の立場から、
ファシリテーションの在り方と講座設計について考えてみますね。
(1)気づきを得る4つのシーン
まず、そもそもどんなシーンで学びが得られるのか?
ここでは大まかに4つのシーンにまとめてみました。
■ 独考
まずは、一人で考える。
その結果、分からなくても良いんです。
分からないこと、できないことを知ることは重要ですね。
ソクラテスはそれを「無知の知」と言いました。
そこから、学びのモチベーションは生まれ、成長につながると思うのです。
■ 交感
他者と意見交換する。
これを、「交わって」、「感じとってほしい」という思いで、
「交感」と表記させていただきました。
この「意見交換」を、敢えて「異見交歓」と表現することもあります。
他者との交感から自分とは異なる他者の見方、考え方が発見できます。
その結果、思考の幅が広がるはずですよね。
■ 深考
一般に、十分に考え抜いたと思っていても、
実は、自然に思考の壁を作り、思考停止状態に陥っていることは多いもの。
そんな時に、新たな視点、掘り下げた論点を得るためには、
他者からの問いかけなどがないと、その壁を破ることは難しいものです。
その結果、さらに深く考えぬくことで、新しい気づきにつながるはずです。
■ 概念化
上記の体験によって、すでに学びは得ているはずなんですが、
できれば、最後に学びのポイントを整理しておきたいものです。
これは、他者(講師)がラーニングポイントを整理するのも有効ですが、
できれば、是非ご自身で振り返りとしてまとめておきたいものです。
自分なりの学びをまとめておくと、頭のなかがすっきりしますよ。
(2)講座デザインの全体像
ということで、この「気づきシーン」をちりばめた講座を創るには、
概ね、以下の流れをつくることが重要だと思います。
それぞれの工程には、講師として果たさなければならない役割があります。
いわゆる「講師ファシリテーション」の技術ですね。
本シリーズでは、ボチボチと講師ファシリテーションの技術について、
ご紹介していきたいと思います。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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