一昨日、ブログに書いた「はとバス」に刺激を受けて、
温故知新シリーズ第二弾として、今回は「ホッピー」に注目してみました。
「ホッピー」、皆さんは呑んだことありますか?
ホッピーのルーツは大正末期にまでさかのぼります。
ビールが高級飲料だった当時には「ノンアルコールビール」がブームだったそうですね。
「飲酒運転規制」が厳しくなった現代とは、また違った背景ですが、
同じ「ノンビア」ブームが大正時代にもあったとは面白い話です。
そんな環境下で、1948年コクカ飲料(現、ホッピービバレッジ)は、
本物のホップを使った「本物のノンビア」を開発、販売に踏み切り、
ビールの代用として、焼酎をホッピーで割る飲み方が大ブームとなりました。
まさに、「はとバス」と同じ年に生まれた商品なのです。
このブームは1980年代に終わります。
この後にヒットしたのが「サワー」や「チューハイ」ですね。
焼酎の割り材として、ホッピーは完全に炭酸に負け、
「古臭い」「オヤジ向け」の飲料イメージとなってしまったんですね。
では、いつから、どのようにして「ホッピー」は復活したのでしょうか?
ホッピーは、低カロリー・低糖質・プリン体ゼロという健康志向に
ぴったりの商品だったということも背景にはあるでしょうが、
創業者3代目に当たる石渡美奈副社長の奮闘によるものが大きいようです。
石渡副社長は、インターネットに目を付け、
ネット上で日記(ブログ)を公開し、分かりやすく、おもしろい内容で、
ホッピーの情報を伝え続けたそうです。
現在のホッピービバレッジのホームページを見てください。
【ご参照】ホッピービバレッジ公式サイト
全体のトーン&マナーも、ロゴも、イラストも、、、
何から何まで「古臭い」「オヤジ」のイメージとはかけ離れ、
ポップで、楽しく、若々しいイメージですよね。
ここまで思い切ったことが出来る企業は多くないでしょう。
低迷期があったからこそ、大胆なことが出来たとも言えます。
しかし、そこにはターゲットを若年層に絞り、
経営者自らのクチで、ホッピーの魅力を語り尽くしたところに
成功があるように思えます。
一度、ゼロベースで戦略を立て直してみる。
そんな基本に立ち返ることの大切さを教えていただいたような気がします。
【ご参考】
「ホッピー」の売り上げを3倍にした女性副社長
変わらないからこそブームに乗れた古き良きかわいいブランド
【関連記事】
はとバスが疾走する理由
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
Twitter : http://twitter.com/Kayumi
コメント
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なんて書いてたら、ロスジェネのいない赤羽の立ち飲みに、行きたくなりました。。w
えっ、ハイボールの仕掛けのもとは「ホッピー」だったんですか!
それは知りませんでした〜。。。(汗)
Kay