今回は「セルフブランディング」の話です。
それも、装いによって構築するセルフブランディングについて考えてみます。

ビジネスシーンでの「装い」に大きな影響与えるのは、
やはりスーツでしょうか?あるいはネクタイ

確かにスーツは視覚的に大きなウェイトを占めるし、
ネクタイは色遣いのバリエーションも多くて目に留まりやすいので、
全体の印象を左右することは事実だと思うのです。
しかし、スーツのサイズさえ間違えずに、オーソドックスなネクタイを選べば、
そこそこの装いが完成すると思うのです。

そこから、さらに印象を上げるには、
細部(小物)にカギがあるように感じています。


■ ビジネスシューズ

果たして、靴を小物というかどうかは
異論のあるところかもしれませんが、、、

「足下を見られる」
とはよく言ったもので、
やはりおしゃれの基本は足下にあると思うのです。

電車の中で、ビジネスマンの靴チェックをすると、
残念ながら「素敵な靴を履いているな〜」と思うことは
ほとんんどありませんね。

むしろ、いいスーツを着ているのに、惜しい!と思うことって多いですよ。

私の中での基本ルールは、
レースアップシューズ(いわゆる紐靴)であること。
スリップオンはあまりにカジュアルすぎです。

そして、必ず紐を解いて脱ぎ履きすること。
紐を結んだまま履けるということは、
実はサイズが合っていないはずなんです。
また、靴も傷みやすいですよね。

紐を解くのは面倒ですが、
おしゃれに「ラク」を求めちゃいけません!

そして、大きいサイズで靴を履いていると、
踵を引きずった歩き方になりやすいようです。
それだけで全体にだらしない印象になってしまいます。

そして、しっかり磨かれていること。
油分が切れ、輝きを失った靴、
汚れた靴、ホコリだらけの靴は、
「デキル男」にはあり得ませんって。。。

結構面倒ですが、がんばって磨きましょう。


■ 時計は男のジュエリーか?

時計は、宝飾品としての位置づけもありますが、
ここでは、ジュエリーというより、品格の象徴とでも言っておきましょう。

銀座の高級クラブのお姉さま方や
一流ホテルのホテルマンは、
靴とともに時計を見て客層を判断するとのこと。

ま、話の真偽は定かではありませんが、
それだけ品格を判断する重要なアイテムだということでしょう。

ま、別に高級時計である必要はありませんが、
少なくともビジネスシーンに適切なモノを選びたいモノです。
以前、女性へのアンケート結果をみたことがあるんですが、
それによると革バンドの好感度が高かったように記憶しています。
革バンドは、エレガントだし、味があって、私も大好きです。

できれば、革バンドについては、他の革小物(ベルトや靴)などと
色を合わせたいですね。黒なら黒!茶なら茶!

スポーツウォッチを愛用している方、いませんか?


■ 傘の選び方

私の身につけるアイテムの中で、
一番マニアックだと自負してるのが「傘」です。

ここでマニアックだと言っているのは、
一般にはあまり気を使われない傘に対して、
私は傘がとても好きで、金もかけるし、こだわりも強い。
そんなアイテムなんです。

ビニール傘
は、マーケティング視点で見ると、
画期的なイノベーションだと思うのです。
急に雨に降られたら、コンビニに駆け込み、
500円程度で急場をしのげる。
素晴らしい「商品企画」ですよね。

しかし、このビニール傘を普段から愛用するのは、
ちょっと装いの観点からはいかがなものかと、、、

また、ジャンプ傘といわれるボタンワンタッチで開く傘。
決して、悪いとは思いませんが、手で開くオーソドックスな傘が好きです。
なんとなくジャンプ傘には「お手軽感」を感じてしまうのは私だけでしょうか?

FOX、Francesco、Briggなど英国の傘メーカーのものは、
重厚で、作りもしっかりしており、ファッション性も高い。
不快な雨の日でも、持っていてとても気持ちの良いものです。


■ ビジネスバッグは革に限る

最近の流行はナイロン地の軽くて丈夫なカバンが多いようですね。
あるいは、「防弾チョッキ素材」なんていう特徴を売りにしている
TUMIなども人気があるようで、、、

それは、それで機能性に優れていて、いいな〜と思います。

でも、やっぱりビジネスバッグは革に限る!(キッパリ)

ただ、革は重いし、傷も目立つ
しかし、革素材は使い込めば使い込むほど、「エイジング」と言われる
経年変化によって、味わいが生まれるものです。
いわば、時間とともに本当の自分のものに育ってくれるわけですね。

最近は、比較的リーズナブルな価格で「オーダーカバン」などもあって、
形、サイズ、色などを指定して「自分オリジナル鞄」を作ることができます。


以前のブログ記事で「自分ブランディング」について書きましたが、

ブランディングという観点からは、装いは単なる手段にすぎません。


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しかし、それによって自分のイメージが大きく左右されるなら、
そんな細部にもこだわりを持ちたいところです。
経営理論の中でも「戦略は細部に宿る」と言われます。

「自分をどのように見せたいのか?」>これが戦略。
「どのような装いをしたら良いか?」>これが細部。

まさに「たかが装い、されど装い」ですね!

もっとも、上記は私の「個人的趣味的要素」も大きいのですが、、、(^^;


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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