2009年08月12日

MBA教員が見た「伸びる生徒」の5つの特徴

大学院のMBAコースでは、いわゆるケースメソッドといわれる
プレゼン〜ディスカッション型の授業を行っています。
そんな日々の授業の中では、様々なタイプの生徒がいるんですよね。

特に、私が務める大学院は社会人向けなので、
様々な業界の多様なバックボーンを持つ方が多くいらっしゃいます。
教員として、各々の生徒のパーソナリティを知って付き合うのは
とても楽しく、刺激的な交流ができます。

ま、それはそれとして、
大学院教員として「スキルアップ」に携わる立場に立ってみると、
常々「伸びる生徒」「伸びない生徒」っているなぁと思うんですよ。

そもそも、こんなことを偉そうに語れる立場ではないのですが、
今日は、「伸びる生徒の特徴」をツラツラ書いてみようと思います。


○ 最初に話し始める

最初に発言するタイプと、周り意見を聴いてから、
後半追い込むタイプがいます。
これも個性ですから、どちらでも構わないのですが、
まずは、ちゃんと自己の主張を堂々と発言できること。
必ずしも「最初」でなくても良いけど、
誰よりも前向きに自分の考え方を表現する姿勢は重要です。

それによって、周りの生徒には「たたき台」となる可能性もあります。
しかし、それが最も本人にとって勉強になると思うんですよ。


○ ヒトに問いかける

しかし、自己主張に終始している生徒は、
ある意味、学習機会を損失していると思うのですね。

特に、大きな声で主張をまくしたてても、
政治家の「演説」の訓練にはなっても、
本質的な「考えるチカラ」を鍛える効果は期待できませんからね。

様々な他者の意見から学ぶことって大きいんですよ。
人間、誰しもが「思考のクセ」や「独自の視点」を持っていますから、
自分とは異なる思考に触れることは、とても重要な学習機会です。

それと、もうひとつ。
「問いを立てる」ことって、とても難しいです。
以前「質問するチカラ」というテーマで記事を書きましたが、
現実のビジネスの中で、問いかける技術はとても重要で、
かつ、ある程度の経験をもとにそのスキルは磨かれていくものと思うのです。


○ 社交的である

MBAのクラス終了後には、懇親会を行います。
私個人的には、できるだけ生徒にも懇親会に出席してほしいんです。
私の場合、ほぼフル参加です。
ま、単に飲むのが好きなんですが(^^;、それだけではなく、
前述の通り、様々なバックボーンの方がいますから、
とても有用な情報交換の場でもあるわけです。

酒の席のバカ話も、実は業界や会社の固有の現実やカルチャーを知る機会だし、
多くの方とのネットワークは、重要な情報源ともなります。
そんな損得勘定ではなく、自然に社交的で、人と仲良くなれる方は、
とても貴重な学習機会を勝ち取っていると思うのです。


○ 好奇心にあふれている

そんな飲み会の場の「盛り上げ役」にも2つのタイプがあります。
ひとつは、自分が話題提供者となって、周りを巻き込むタイプ。
これは、飲み会に「ひとり」欲しい存在ですね。

もうひとつのタイプは、ヒトの話に食いついて、いろいろ引き出すタイプ。
こんなタイプの盛り上げ役がいると、いろんな人が主役となって、
家弓的にはとても快適な飲み会になります。

ま、飲み会だけではなく、オン/オフ全てを通じて好奇心を持ってほしいですね。
ここで言う「好奇心」とは、ヒトの話に興味を持つことであって、
まさに前述の「問いかける」という行為に表れます。

そんな好奇心は、生活シーン全てが学びの場になっていくと思います。


○ つまり、インプットとアウトプットのバランスが良い

総じて、言いたいことは、
「インプットとアウトプットのバランスが良い」んですよ。

インプットとは、周囲に好奇心を持ち、ヒトの話を好んで聞くこと。
アウトプットとは、自分の主張を積極的に表現すること。

この両面をバランスよく持つ方は、とてもスキルアップのポテンシャルが
高い方だと思うんです。


で、余談ではありますが、「伸びない生徒」について、、、(^^;

× 自説にこだわり過ぎる

もちろん、自分の主張を一貫して持ち続けることは良いことだと思います。
しかし、一種の防衛本能ではないかな?と思うこともよくあるんです。
この場合、なんとか自分の主張を確からしいものとして主張し続ける
「瞬発的論理力」を発揮しようと言う意識もあるかもしれませんが、
かなりムリがあるんですよね。

むしろ、ここは真摯に「自分の主張のどこにムリがあるのか?」といった
思考に入るほうが、良い学びにつながるように思います。

以前、こんなことがありました。

「なせですか?」、「その根拠は?」などと、論理的なバックボーンを
徹底的に追及していたところ、いきなりその生徒は、、、

「僕は、これまでの社会人生活で、
 理屈じゃモノゴトは動かないって学んできたんですよ〜」

いきなり、キレてしまいました。
あんまり、キツく追及したつもりはなかったのに、、、笑
きっと、学ぶことより自分を防衛することに走ってしまったんでしょうね。
ま、この事例は教員としての私にも責任があるんですけど、、、汗


しかし、現実のビジネスで、誰に何を言われようが、自分の主張を曲げず、
自説にこだわってしまっては、単なる頑固オヤジですよね。(^^)


以上は、私の家弓の私見に過ぎません。
また、状況によっては必ずしも絶対ルールではありません。
でも、私もまだまだ一人の学び続けているビジネスパーソンです。


私自身が、こんな気持ちを持ち続けたいという気持ちでいるということで、、、(^^)



株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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この記事へのコメント

1. Posted by GAKU   2009年08月12日 21:29
5 ゼミ生として謹んで拝読させていただきました。

伸びている仲間達を振り返ると
確かにご指摘の通りですね。

でも一番体現されているのは学生達ではなく
家弓先生ご自身だなぁ、と氣づきました。
見習わなくては!!
2. Posted by kayumiblog   2009年08月12日 22:44
GAKUさん

いやいや、自分のありたい姿を描いているから、
当然自分の姿に近いのかも、、、
でも、それじゃあまりに独りよがりですよね?(反省)

Kay
3. Posted by hikaru   2009年08月12日 23:32
ふむふむ。

私は『最初に話し始めない』と決めています。
最初に話すのが苦手だから(うそw)

全体を見たいので、観察しながら〜全体俯瞰しながら〜という感じで参加します。
なのであまり熱中しすぎないように、冷静に、発言はできるだけ最低限にします。

・・・と、ここまで意識して、ようやく人と同じくらいの発言量になります(爆)
つまりおしゃべりで持論に執着しやすいタイプなんですね〜(ノ∇≦*)アハ
いやあはっきり書かれるときついわ〜
これからも気を付けます!!
4. Posted by kayumiblog   2009年08月13日 18:50
hikaruさん

いやいや、結果としてヒトと同じくらいの発言量になるなら、
問題ないですね〜(笑)

でも、最初に問題提起するのも良いですよ〜
周囲が議論しやすいネタを振るのもスキルだし、、、

でも、そんなに「執着」するタイプですかね?
私にはあまりそんなふうには見えないけど、、、(^^)

でも、いろいろチャレンジしてみてください。
努力することで必ずスキルアップは期待できるはずです。

Kay
5. Posted by たかはし   2009年08月14日 09:41
自分はセミナーなどでは一番前に座るようにしています。そして、質問をできるだけするように心がけています。でも、これって毎回頭の中でハードルを「よっこしょ」って超えて実行しています。ガラスのハートに鞭をうって・・・ でもその見返りは大きな心理的報酬になって帰ってきます。だからできるのでしょうね。 まだまだ学ぶことが多すぎます・・・
6. Posted by にしたに   2009年08月14日 11:32
初コメント失礼します。
なるほど〜
インプットとアウトプットのバランス。

授業だけでなく人生にも当てはまりますね。
最近結婚して、特に女性に対してはインプット(傾聴)することが重要なんだなぁ〜と痛感しています。
アウトプット(自己主張)だけでは問題の解決になりませんでした。


>ひとつは、自分が話題提供者となって、周りを巻き込むタイプ。
>これは、飲み会に「ひとり」欲しい存在ですね。

あ、Kさんの事ですね(笑)
7. Posted by kayumiblog   2009年08月14日 11:46
たかはしさん

すばらしいですね。
「一番前に座り、質問をする」、、、
最初は誰でも抵抗感じちゃいますよね。
でも、その見返りは大きいものがあります。
これからも、鞭打って、、、
いや、もう鞭は必要ありませんよね!(^^)

Kay
8. Posted by kayumiblog   2009年08月14日 11:49
にしたにさん

ご結婚、おめでとうございます。
しかし、すでに結婚生活におけるインプット、アウトプットを
学んでいらっしゃるんですねぇ。(^^)
これからも、がんばって「問題解決」して下さいね!(笑)

>あ、Kさんの事ですね(笑)

そのとおりです!爆

Kay
9. Posted by srt   2009年08月14日 23:55
まなめはうすから来ました。初コメント失礼します。

確かに周りを見回すと家弓さんの仰るとおりですね。
学生時代にいたクラスメートは常に質問してその答えをしっかり聞いて更に質問して、というのがとても上手くもちろん成績もめちゃくちゃよかったのを覚えてます。
自分は質問下手で最初に話せるタイプですらないですが今回の話を読んで鞭打って頑張ろうと思います。
10. Posted by やっし   2009年08月15日 09:53
飲み会のほうが付加価値が高いという
噂が。。
11. Posted by yoko   2009年08月16日 08:19
先生、今度の仕事塾の告知をうすーく(笑)入れておきました♪

http://ameblo.jp/dogubako/entry-10321564984.html
12. Posted by kayumiblog   2009年08月17日 00:58
srtさん

コメントありがとうございます。

誰もが、得手不得手がありますよね。
でも、ちゃんと意識して不得手を克服された方も
たくさんいらっしゃると思います。

ぜひsrtさんも、常に意識を続けて下さい。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
がんばってくださいね!

Kay
13. Posted by kayumiblog   2009年08月17日 01:06
やっしさん

それはそれでいいんです。
飲み会でパフォーマンスを発揮するのは、
私のポリシーでもあり、趣味でもアリ、、、(^^)

Kay
14. Posted by kayumiblog   2009年08月17日 01:09
yokoさん

いや「うすーく」と言う割には
「しっかり」PRしてくださって、
どうもありがとうございます。

しかし、どんな内容になるかわからないというのが、
「きっとご本人も!」と言っていただいたのは、、、
見事な洞察です!笑

これからがんばってコンテンツ作成に励みます。

どうもありがとうございました!

Kay
15. Posted by porco   2009年08月18日 10:09
伸びる・伸びないそれぞれの学生。その後の職場(現場)での伸び方に興味が湧きました。

瑣末なことですが、最後のはまとめなので特徴としては4つ、または、ひとつですね。

○ 最初に話し始める
○ ヒトに問いかける
○ 社交的である
○ 好奇心にあふれている
○ つまり、インプットとアウトプットのバランスが良い

16. Posted by kayumiblog   2009年08月18日 18:34
porcoさん

いつもコメント有難うございます。

そうですね〜
私の立場では、MBA生の現場での成長まではトレースできませんが、
弊社の社員の態度に当てはめてみても、
概ね当てはまっているように感じるんですよね。

そんな視点で周りのメンバーを観察してみてください。(笑)

そして、ご指摘の点、まさにおっしゃる通りです。
4つの特徴とそのまとめ、、、という構成です。
わかってはいたんですが、5つとしてしまったほうが
シンプルでわかりやすいかなと、、、汗

ご指摘ありがとうございました。

Kay
17. Posted by k5   2009年08月20日 16:54
『はじめに話す』というよりは、
『黙っていられない』というのは
善でしょうか?悪でしょうか?(苦笑)

18. Posted by kayumiblog   2009年08月21日 11:35
k5さん

> 『黙っていられない』というのは

もちろん、善です!
ウケがとれれば、さらに善です!(笑)

Kay
19. Posted by なぞ   2009年08月22日 17:35
ただの決め付けだろうこれ。
20. Posted by brandy   2010年07月29日 20:34
人間は感情の生き物である。

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