ビジネスの様々な局面で「質問」というヤツは飛び交っているはずです。
そのなかでも、「鋭い質問」や「深い質問」もあれば、
「何を聞いているのかわからない」とか「それを聞いてどうする?」
なんていう質問まで、いろいろありますよね。
ビジネススキルの一つとして、
「質問するチカラ」はとても大切だと思うのです。
いや、ビジネスに限らないでしょう。
日常のヒトとヒトのコミュニケーションにおいて、
質問するチカラは貴方の人生を変えてしまうかもしれませんよ。(^^)
ということで、今回は「質問するチカラ」がテーマです。
■ そもそも質問の目的は?
通常は、質問は「わからないことを明らかにする」ために行いますよね。
でも、実はそれだけではないはずです。
営業の聞く技術「SPIN」をご存知ですか?
これは、営業を成功へと導く質問技法として、
1988年ニールラッカム氏が提唱したものです。
営業プロセスで、有効な質問を投げかければ、
成功がもたらされるという考え方です。
そのプロセスは以下の4つのステップで考えられています。
それぞれの目的は以下のとおりです。
(1)状況質問(Situation Question)
顧客の状況を把握する
(2)問題質問(Problem Question)
顧客に問題に気付かせ、潜在ニーズを掘り起こす
(3)示唆質問(Implementation Question)
顧客にその問題の重要性を認識してもらう
(4)解決質問(Need-Payoff Question)
理想のあるべき姿をイメージさせ、ニーズを確信してもらう
これを目的の視点で大きく分解すると、
(1)⇒ 未知情報の理解・把握
であるのに対して、
(2)〜(4) ⇒ 気づき・啓発の促進
を目的としていることがわかります。
質問にも、この2つのタイプの質問があるんですね!
この「SPIN」は、「他人の説得より、自分の言葉に説得されたい」
というヒトの心理に基づいているんです。
さらに、この(2)〜(4)においては、
必ずしも顧客が自分のニーズを明確に理解把握しているとは限りません。
その場合、共に考え、共に解を見出していく共同作業が必要となります。
質問には、この「共考・共創」という目的をも有していると言えそうです。
■ 質問プロセス
ここでは、まず「理解・把握」を目的とした質問に焦点を絞ってお話しします。
大きくプロセスを分解すると、
<ビフォア(事前準備)>
・メインイシューと論点構造化
・仮説構築
・質問シナリオ
<オンサイト(質問現場)>
・ラポール形成
・問いかけ
・展開
という流れで考えてみたいと思います。
次回以降は、この質問プロセスの流れに沿って、
どのような技法が使えるか?を考えていきたいと思います。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
Twitter : http://twitter.com/Kayumi
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がんばって続けてまいりますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Kay