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ビジュアルシンキング第四回の今回のテーマは「構造化」です。


■ 構造化のステージへ

ある程度アイディア発想が進むと、その発想エネルギーは飽和してきます。
ま「出尽くし感」が生まれてくるわけですね。

そんな時には、サッサと発想のプロセスはストップして、
一度構造化を図ってみるとよいと思います。

発想法で有名なオズボーンも、サンドイッチテクニックを提唱しています。

サンドイッチテクニックとは、
 「発想」->「評価」->「発想」
 「一人で発想」->「グループで」->「一人で」
といった具合に、一度異なるアプローチを入れることで、
発想の品質が上がるというものです。

そこで、ここでは「発想」->「構造化」->「発想」という
サンドイッチテクニックを提案します。

■ 構造化の効果

連想ゲームのように、ランダムに発想してきた結果をマインドマップにしてみると、
そこに挙がっている情報は、ダブりがあったり、因果関係のような関連情報が
バラバラに存在していたりする状態です。

つまり、それらはランダムな情報の羅列に過ぎず、情報の関連性や構造は
全く整理されていない状態ですね。

アイディア発想のプロセスでは、それで良いとも言えそうですが、
一度、構造化を図っておくことで、情報は整理され、
更なるアイディア発想の精緻化を図る効果が得られそうです。


■ 構造化のサンプル

以前、サンプルで出した下記の情報で構造化を図ってみましょう。

 (1)認知度向上
 (2)リスティング広告
 (3)キーワード最適化
 (4)キャッチコピー最適化

まず、どんな情報で構成されているか?という軸を考え、分類します。

  (目的)    (施策)       (取組)
 認知度向上 リスティング広告   キーワード最適化
                      キャッチコピー最適化

こんな関係性でしょうね。

この構造化された状態を見れば、全体像を描きやすくなります。

 ・そもそも目的は認知度向上以外にないのか?
 ・認知度向上のために、リスティング広告以外の施策はないか?
 ・リスティング広告の効果を上げるための取り組みは?

こういった論点を自問自答しながら、さらにアイディアを広げ、
今考えるべきことの全体像を描くことになるはずです。


■ 情報の物理化

「ジグソーパズル」を頭の中だけで解けますか?

ま、無理でしょうね。
やはり現実的にいろいろ当てはめてみて、「ぴったりハマった!」とか、
「違った!泣」とかトライアル&エラーを繰り返すことでしょう。

重要なのは、実際にグルーピングしたり、関連付けてみたり、
並べ替えてみたりして、物理的にトライすることです。

その結果、得られる効果は、、、ダメ出しの迅速化です。
いろいろ考えすぎるより、実際に情報を物理的に処理して、
トライしてみましょう!


■ 構造化の可視化パターン

主だった構造を可視化するパターンを以下に示しておきますね。


・構成、包含
包含





・因果、打ち手/目的
因果






・根拠/主張
根拠





・定量軸
定量



・4象限化
4象限






・集合
集合








・マトリクス評価
マトリクス





・2次元マップ
2次元マップ









・プロセス
プロセス


・カテゴライズ
カテゴライズ




・時間軸
時間軸



・対立概念
対立概念





株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦


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