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今回は、発想に有効なツールやスキルについてお話しますね。


■ フレームワークは発想のツール

マーケティング
でもよく用いられるフレームワークにも、
アイディア発想に使えるフレームワークがたくさんあります。

例えば「PEST分析」。
これは、マクロ環境を分析する際のフレームワークですが、
P(政治)、E(経済)、S(社会)、T(技術)という
4つの視点で環境要因を抽出することができます。

つまり、この4つの視点が発想のための「キーワード」になっているわけですね。

例えば、

E(経済)から連想されたものが、「100年に一度の大不況」だとします。
その「不況」からさらに発想を広げたいのですが、その際の連想パターンとして、
「不況」が「社会」にどんな影響を与えるか?といった思考ができます。

つまり、発想のキーワードを2つ使うことができるわけです。

そうすると、世の中が「不況」になると、個人は「危機感が募る」、、、
そして、その危機感が「学習意欲を高める」結果となる。
そんな発想の展開が可能となるはずです。


■ レイアウトのスキル

ホワイトボードを使っていて、情報を書きまくっていると、
やがて隅っこのほうで書ききれない状態になったことはありませんか?

そんな時には、書き手はどんな心理状態になるでしょう?

最初は、小さい字でなんとか記録することを続けます。
しかし、気持ちとしては「困った!これ以上書けないな」と思っているはず。

そして、「もっとアイディアが出てきたらどうしよう」
なんて考えるでしょうね。

そのうち「似たようなアイディアは書かなくてもいいや」とか、
「重要じゃなさそうなアイディアは無視しちゃおう」なんて、、、

最後は、「もう書けないから、アイディア出しは終わりにしちゃえ」
なんてことになったら、本末転倒ですね。

 (レイアウトの一例)
レイアウト
そういう意味でも、あらかじめ仮説を
立てておくことが重要です。


全体でどれくらいの論点があり、
どれくらいの項目で、
どれくらいの情報量を記録する必要があるか?


慣れるまでは、なかなか難しいと思いますが、
事前に議論の設計をしておきましょう。



■ マインドマップ

こういったキーワードからキーワードの連想をしていくプロセスを
マップ化する技術が「マインドマップ」ですね。

マインドマップには、いろんなルールがあるようですが、
私はマインドマップを自由な発想のツールだからこそ、
あまりルールに縛られず、本人が使いやすいように使えば良いと思います。

マインドマップ






(公式サイトhttp://www.mindmap.ne.jp/より、クリックして拡大)


■ マンダラート

3×3のマトリクスを使って、中央に周論点を置き、
その周辺に関連するアイディアを書いていくツール。

8アイディア書いたら、またその中のひとつを別のマンダラの中心に置き、
また8つのアイディアを掘り下げていきます。

マインドマップが全く自由にアイディアを広げるのに対し、
マンダラートは強制的にアイディアを8つ抽出するところに特徴があります。

マンダラート


(クリックして拡大)




ま、好みで使い分けてください。


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦


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