「ダイヤモンド無料配布に5,000人以上が大行列」(Yahoo!ニュースより)
このモーブッサンのキャンペーン、話題になりましたね〜
5000円相当のダイヤモンドを先着5000人に無料配布するということで、
総額2千5百万円のキャンペーン、、、
モーブッサンの戦略的狙いとしては、十分な認知を得ていない日本市場での、
認知知名度向上を狙ったものと思われます。
当然、この大胆なキャンペーンは話題になり、マスメディアを賑わしました。
そういう意味では、販促と広報戦略がうまく融合して、
その「認知知名度向上」という狙いには、見事成果が上がったと評価できそうです。
しかし、オペレーションには問題が残ったようですね。
一人に2分程度の説明をして手渡すというオペレーションがなされたため、
殺到した顧客をさばききれないという状況が起きてしまいました。
その結果、2キロもの行列ができたようで、警察が介入することに。
ま、5000人配布という計画に対して、1時間に30人の配布という
オペレーションには無理がありますよね。
そのスタイルも告知徹底されていなかったので、
顧客サイドとしては「何時間待たせるんだ!」との声も、、、
さらに、顧客の不信感をかったのは、警備態勢にあるようです。
両列をなしている顧客の人数を正確に把握できておらず、
「並んでもお渡しできるかどうか分かりません」とのアナウンスには
不満の声が上がります。
また、最後には整理券で、「また後日お渡しします」とのこと。
これに対しても「せっかく会社を休んできたのに、、、」と、
こうなりゃ、何でも不満につながっちゃいます。。。(^^)
同じ広報戦略として成功と考えられるのは、
先日話題になっていた
「オーストラリア、ハミルトン島での管理人募集」。
「世界最高の仕事」と銘打って、半年で報酬900万円というもの。
この「世界最高の仕事」というキャッチは魅力的ですよね。
こちらは、最終的にはイギリスの男性が権利を勝ち取りましたが、
募集〜選考期間も長く、話題に持続性があるとともに、
現地での選考もあったため、現地映像がマスメディアに
しっかり紹介されていました。
予選通過は、主要各国から一人ずつ先行され、
明らかに各国でのマスメディアによる告知効果を期待していたでしょう。
そして、まんまと各国メディアは放映しまくった。
広告効果は絶大なものがあったでしょうね。
こんな結果を見ると、広報戦略とは難しいものです。
単に話題になればよいわけでもない。
その話題の持続性も重要。かつ、単に認知だけでなく、
好感度を醸成しなければ意味がない、、、
ストーリー感を描き、綿密なオペレーション計画のもと、
全体を設計することの重要性を感じたのでありました。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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