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先日、iida.jpについて書きましたが、
その後、ちょうど某美容院チェーンに
携帯マーケティングに関する提案をしてきましたので、
その話題をひとつ、、、


■ au「iida.jp」の目指すもの

auは2001年にデザインプロジェクトを発表し、
ひたすら「デザイン面でユニークな提案」を続けています。
その延長で今回のiida.jpがリリースされたわけで、
DoCoMoとは一線を画した方向性を示してくれています。

【ご参照】http://kayumi.jp/archives/633820.html

これは、結構ユニークで、なんとなくauはデザイン性に優れた
特徴のある独自路線を歩んでいるように感じられます。
ま、チャレンジャーの定石として、リーダーDoCoMoに対する
差別化戦略を採っていると言えそうですね。


■ DoCoMoの目指すもの

DoCoMo
主導の日本の携帯電話業界では、
「携帯メール」「i-mode」「携帯カメラ」「Felica」などの機能性を
追求し続けていますね。

ま、DoCoMoユーザの私としては、「お財布携帯」はとても便利で、
有効活用させてもらっています。

また、今回の美容院チェーンに提案させてもらったのは、
Felica機能を使った会員管理ポイント付与クーポン発行といった
サービス展開です。
今後のマーケティングの展開としては、
こういった携帯電話の活用はとても注目されている分野ですね。


■ iPhoneの目指すもの

しかし、一方でiPhoneも注目されています。
先日美容院チェーンのお客様には、
某携帯ソリューションベンダーの社長に同席してもらったのですが、
世界的な動向としては、iPhoneの動きがスタンダードになりつつあるとのこと。
つまり、携帯電話は完全に携帯PCとしての機能を追求していくだろうと、、、
日本の携帯電話の動向は、ワールドワイドのなかではちょっと異質なんですね。

私としては、PCを持ち歩かなくても、いつでもメールチェック
Webのブラウジングができたらいいなぁ、と思います。
しかし、一方ではauのデザイン性にもとても惹かれるものがあるわけです。


■ DoCoMoの戦略と展開

リーダーの定石である「同質化戦略」に従うとすれば、
DoCoMoもデザイン訴求した端末も出し、PC機能付き端末も出す
と言う製品戦略をとることになるはずです。

実際に、DoCoMoは、現在のシリーズ展開で、

・STYLE
「“自分らしい”がきっと見つかる。選べるファッショナブルケータイ。」
・PRIME
「フルに楽しむ。先取りする。新世代エンタテインメントケータイ。」
・SMART
「ONもOFFもマネジメントする。大人のインテリジェントケータイ。」
・PRO
「先進テクノロジーを自在に操る。デジタルマスターケータイ。」

というコンセプトを打ち出し、見事に「同質化戦略」をとり、
「全方位戦略」という展開を実施しているように感じられます。
戦略論的視点から見れば、定石通り、リーダーとして正しい戦略、、、
ということになりそうなんですが、、、

やっぱり、ユーザーにはわかりにくいのでは?と感じざるを得ません。
あまりにメッセージが多方面に分散し、DoCoMoの特徴って何?
という印象を受けてしまうのです。

理論上の定石はあくまで定石、
現実の企業には、その理論を現実に適用するチカラが
求められていると思うのです。


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦


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