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「家弓正彦の仕事塾」にて、仮説構築の技術について講演を行いました。
今回は、そのサマリーをとりまとめることにしました。
(参加者の方へ)
セッションでもお話しした通り、このブログをアフターサービスとして
活用し、意見交換の場、質疑応答の場としたいと思います。
すでに、ビフォアサービスとしても活用してみたところ、
想像以上のコメントをいただき、私自身とても参考になりました。
皆さんも、ビフォアのコメントを読んでいただくことで、
様々な気づきが得られると思いますよ。
是非、こちらも覗いてやってくださいね。
【家弓正彦の仕事塾】仮説構築の技術
→ http://kayumi.jp/archives/498375.html
このブログをそんなコミュニティとして使っていただければ幸いです。
■ 仮説構築の技術 ■
〜 なぜ仮説思考が必要か? 〜
一般に、マーケティング戦略を構築するアプローチとしては、
環境分析(3C分析)
↓
戦略構築(STP)
↓
施策立案(4P)
といったプロセスを辿ると思います。
もちろん、基本は大切ですから、
コツコツ真面目に考えることも必要でしょう。
しかし、膨大な情報を集めて、環境分析に取り組むのって、
ハッキリ言って、あまりに時間がかかるし、
どこまで範囲を広げて情報収集すれば良いか迷いますよね。
そこで、必要なことが仮説思考です。
実務では、スピード感が求められます。
かといって、「思いついたら即実行!」というのでは、
あまりに乱暴でしょう。成功もおぼつきません。
そのためには、上記プロセスを組み替える必要がありそうです。
仮説思考のアプローチをとるならば、、、
戦略仮説構築
↓
環境分析にて仮説検証
↓
戦略仮説ブラッシュアップ
↓
施策立案
という流れになるはずです。
重要なのは、まず仮説を立てる!そして仮説を事実情報で検証する。
すると、仮説は磨かれ、より精緻なものへと進化するという
一連のプロセスにあると思うのです。
その結果、得られる「仮説思考の効果」は、生産性の向上です。
ここで言う生産性とは、何と言ってもスピードと精度ですね。
皆さんの仕事も「仮説思考」を持つことで、
スピードと精度を劇的に高めることができるはずです。
そんな仮説思考を徹底的に鍛えてみませんか?
今日はここまで、、、
今後、しばらく「仮説構築の技術」を、
シリーズとしてお届けしてまいります。
お楽しみに、、、
P.S.
「家弓正彦の仕事塾」にご参加いただいた皆様へ
是非、セッションの感想や質問など、
なんでもコメントをいただけると嬉しく思います。
どんなことでも、構いません。
どうぞよろしくお願いいたします。
・仮説構築の技術(9) 〜 総括まとめ 2009年03月30日
・仮説構築の技術(8) 〜「帰納法」の本質を知る 2009年03月27日
・仮説構築の技術(7) 〜「演繹法」の本質を知る 2009年03月26日
・仮説構築の技術(6) 〜思考プロセス「演繹法」「帰納法」 2009年03月25日
・仮説構築の技術(5) 〜思い込み回避の俯瞰思考 2009年03月24日
・仮説構築の技術(4) 〜フェルミ推定による定量的推論 2009年03月20日
・仮説構築の技術(3) 〜見えない将来を予測できるか? 2009年03月19日
・仮説構築の技術(2) 〜そもそも仮説とは何か? 2009年03月17日
・仮説構築の技術(1) 〜なぜ仮説思考が必要か?〜 2009年03月13日
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
「仮説思考を深く理解したい方はこちら」シナプスマーケティングカレッジの問題解決スキル講座 マーケティングの公開講座もやっています!
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コメント
コメント一覧
かなり密度の濃い内容で、実際の業務に実践できそうなものが多くありました。
とくに、考えもなしに情報収集することは禁止、というのは印象的でしたね。というのも実際にそれをやって失敗した経験があるからです。何かを調査しなければ情報が得られないと思ってしまうのは陥りがちなミスですね。実際、仕事をしていれば始終インプットはある訳ですから。BM設定に柔軟な頭を持てというのも納得です。
あと、フェルミ推定のところも面白かったですね。これは、実務でもたまに使っていて個人的には好きな考え方です。市場規模の推定等に使ってます。いちいち調べるのは大変ですから。
いずれにしましても、家弓さんのご苦労が忍ばれるプレゼン資料で力作でした。
次回も楽しみにしてます。
こちらこそ、ありがとうございました。
「情報収集禁止」は、コンテンツの中に、
もっと強烈にアピールしていこうと思います。(笑)
そして、マジで今回はかなり苦労しましたよ。(^^)
でも、これからも苦労は続くと思います。(汗)
それだけに、皆さんの応援、よろしくお願いいたします。
Kay
結局、仮説構築するその瞬間は
禁止で、実際には事前に情報+知識が
必要になりますね。
ということは
普段から情報を収集する癖を
もつ必要がありますね。
つまり確度の高い仮説構築を行う
必要条件として、普段から
自分の仕事に関連する情報収集を
工夫しておく必要ありますね。
「仮説」という言葉を弊社内で流行らせることに成功したのですが、
「仮説と思い込み、思い付き」の区別が全くできて無く、
その対処に実に困っておりました
。
セミナーの結果を踏まえ、
今後仮説という名の思いつきを連呼する
オジ様方には
「検証が必要ですよね」
「根拠はどんなかんじでしょう?」
「全体観からするとどうでしょう?」
と優しく接したいと思います(笑)。
とても勉強になりました。
ありがとうございました。
http://ameblo.jp/mansion-marketing/entry-10224245835.html
次回の分は明日にでもUPさせて頂きます。
@社外WEBマーケティング部長
自分の部下で
同じ位の知識量なのに仕事のスピードに差が出る2人が居る。
仮説構築力に差があるのはなんとなく分かっているけど
場数を踏ませる以外で、どう鍛えれば良いかよく分からない。
こんな問題を抱えていたのですが、「情報収集禁止」を掲げて
習った事を色々やれば鍛えられそうです。
早速、翌日から実践中です。
今回もありがとうございました&次回も必ず参加します!
これもひとえに、スケジュールに「仮説」を立てるスキルが不足していることの証しなのだろうと自壊いや自戒し、PDCA=仮説検証サイクルの精度を高めていけるよう、精進いたします。
初投稿させて頂きます、MRダーティこと佐久間です。
仕事術は第2回から欠かさず参加させて頂いておりますが、回を追う毎に充実し、
前回の仮説構築はこれまでで最高でした。
素晴らしいなあと毎回関心するのは、
高度な概念を、実務家向きに、分かりやすく整理され、
効率よく実務に行かせるよう、オリジナルフレームに落とされている点です。
前回も、初期仮説を建てる段階では、情報収集をするな との見事な割り切りは、悩める企画マンには光明となったと思います。
「バックボーン」を理解することで、仮説構築に最適なルールを適用できる とのご見解も、正に正鵠を得たご意見だと思います。
スライド57の「仮説構築スキルの組織学習」も、高度な概念を、見事に整理され、大変参考になりました。
このような高度な内容を、惜しげも無く、WEBで公開されるご姿勢にも感銘を受けました。
次回も参加させて頂きます。
これからも、宜しくご指導願います。
ダーティ佐久間
そうです、そうです。
一次仮説を組み立てる際に、新たな情報収集は禁止!ということですね。(^^)
実際には、検証を繰り返す中では情報収集するわけですよ。
しかし、その一次仮説のレベルを上げるためには、日常での情報取得の習慣が効いてきますよね。普段の情報感度が高ければ、仮説のレベルも上がるはずです。
Kay
こちらこそ、ありがとうございました。
しかし、社内で「仮説」を流行らせる!流石です!
言語は、日常の行動習慣のようなものですから、
それを変えるのは地道な努力が必要だったでしょうね。
さらにその本質的な定着に向けて、
頑張ってくださいね〜!
Kay
ありがとうございます。
いろいろ実践してみてください。
そして、どんな言葉で部下の方の動きが変わるか?
是非、私にもフィードバックしてくださいね〜
次回もよろしくお願いいたします。
Kay
いや、お忙しいことは何よりです。
PDCA回して、今度はゆっくり飲みにでも参りましょう!(笑)
Kay
セッションでは、いじりまわしてしまい、失礼しました!
「最高でした」
そんなことを言っていただけると、とてつもなく嬉しい反面、、、
次回がプレッシャーですね、、、(汗)
「惜しげもなく、公開」
これは、私の数少ないこだわりとポリシーです。
情報やノウハウをクローズドにしても意味がない。
思いきり自分のできることは公開してしまうべし、、、
そうすることで、自分に進化がなければ、
自分の存在価値がなくなってしまうというプレッシャーを受けます。
いや、「自分との闘い」ですね、、、カッコ良いですね、、、(大笑)
Kay
「仮説の技術」すばらしかったです!!
目からうろこどころか感動に近いものがありました。とても、1時間半の枠ではもったいない!!
これだけで3日コースの研修ができると思います。
中でも、クイック&ダーティーのフレーズが心に響きました。ビジネスは常に先の見えない仕事。だから誰も正解をわからない。だったら多少荒くてもやってしまえ!! という考えですよね。
当社の雲の上のえらい人が好きなフレーズなのですが、『スピードは最大の経営資源である。
まず動く。70点で合格。失った30点は軌道修正で取り戻す。90点を求めて躊躇するのはお役人。』と言っています。改めて思い出しました。
さて、本題です。
家弓先生のアフターフォローでは質問してもよいと捉えていますので、お答えできる範囲で教えてください。
仮説構築スキルの組織学習(p57)はできたらものすごいと思いました。しかし、実際にどのようにすれば組織運用ができるのかイメージが沸きません。
家弓先生ならどのような構築と運用を考えるでしょうか?
私なりに考えましたが、次ぎの貧相なアイディアしかでません。
・社内イントラのナレッジサイトに仮説のコンテンツをつくり、掲示板のように議論する。
・いつもの定例会議に仮説コーナーを作り共有し議論する。
・メーリングリストで有志の間で共有し、ブラッシュアップする。
どれも、簡単には実現できそうもありません。
最後に、私のブログでも感想を掲載させていただきました。飲み会で情報収集した御社の内状をすこし載せてしまいました。
http://plaza.rakuten.co.jp/mitchyblackmore/
コメントありがとうございます。
そう言っていただけるとスピーカー冥利に尽きますね!(^^)
そして、御社の偉い方のコメントも的を得たものですね。
私の思いととても共通するものがあります。
で、早速ご質問について、、、
正直な話、仮説を創造するのは、全員で取り組む必要はないと思うのです。
誰かそのスキルに長けた適材がいるのではありませんか?
あるいは、ちゃんとトレーニングした人間がミッションを負うかたち。
組織としては、そのための情報収集機能を果たす役割と区別したほうが良いのではないかと、、、
その情報収集も、仮説を立てる材料とする「日頃の情報収集」
そして仮説を検証するための「目的を持った情報収集」
その情報収集のスキームも仮説構築の担当者が司令塔になる必要があると思います。
これが本当の企画部門のミッションだと思うのです。
もちろん、たかはしさんのおっしゃる「イントラ」や「会議」「ML」なども
有効だと思いますよ。
しかし、それはちゃんと動機付けしたり、意識づけをしないと
仕組みにはなりませんよね。
これは、まさに文化創造だと思うので、一朝一夕に!というわけにはいきませんね。
このあたりはもう少し私自身も経験を積む必要があります。
現在、弊社では「ナレッジML」というメーリングリストを立てて、
まさにチャレンジの真っ最中です。
また、その成果は飲みながら談笑しましょう!(^^)
Kay
>正直な話、仮説を創造するのは、全員で取り組む必要はないと思うのです。
そうですよね。組織学習のためできるだけ多くの人を巻き込みたいと考えていました。でも、失敗の可能性が高いですね。基本は小さく初めて大きく広げるでした。
>これが本当の企画部門のミッションだと思うのです。
まさに同感です。でも、企画部門でそこまでしているところは少ないようにも思います。だからコンサルタントが必要なのですね。
>これは、まさに文化創造だと思うので、一朝一夕に!というわけにはいきませんね。
文化創造。はいい言葉ですね。明日のセッションで使わせていただきます。
いま、東北出張でホテルにいます。携わっている仕事は、「営業の組織変革」の支援です。
家弓さんの仕事塾で得たノウハウを実践でガツガツ使わせていただいています。
例えば、前回のセッションでは「ファシリテーションの技術」から、「議論は拡散と収束のプロセスがありますよ」と説明したところ、「へー、言われてみればそうだよな」と好評。そして「みなさんいまから収束の時間ですよ!」とリードすると「そうだ、そうだ、収束。収束」と思うように動いてくれました。おかげで大変楽しかったです。
今回の仮説構築もいずれ使うときがくると思います。そのときにはまたフィードバックさせていただきます。
たかはし
オフィスで悶々と仕事中なので、
たまに、ブログに逃避しているんです。とほほ、、、
たかはしさんは私のセッションを有効に活用いただいていますね。
本当にありがとうございます。
ますます次回セッションも頑張らねば!と気合いが入ります。
またのフィードバックを楽しみにしています。
Kay