すでにご存じの方は多いと思いますが、レーシックとは「角膜屈折矯正手術の一種」。
(参考)Wikipedia「レーシック」
最近レーシックが大ブームだそうで、私の身の回りでもそれは例外ではありません。
しかも、品川近視クリニックが有名だそうで、多くの友人がここを利用しているんです。
ということで、何かヒットの秘密があるに違いないと、、、考えてみました。
公式サイトを見ると、様々なマーケティング手法が駆使されていることがわかります。
まず、話には聞いていましたが、費用としては16.8〜17.8万円。
■ 曜日割引
まず、曜日割引というプロモーションを行っています。
・日〜金:2.5万円引き
・土曜日:2万円引き
結局、いつでも割引なんですね。(^^)
■ キャンペーン(2009.2.12.現在)
現在、2/28までがキャンペーン期間として、1万円割引を実施しています。
■ その他経済性訴求型プロモーション
さらに、交通費補助制度(1万円)、金利0%ローンなど、、、
これでもか!っていうぐらい訴求してきますね。
■ レーシック節約術(コスト比較)
サイトでは、コンタクトレンズを利用し続けた場合とコスト比較しています。
20年間で、120万円も節約できるそうで、、、(使い捨て1Dayとの比較)
■ ココが違う!(差別化のポイント)
何といっても、最大の訴求を「2008年症例数世界一受賞」!
とのことで、ここでしっかり信頼感を醸成していますね。
■ 体験談
さらにタレントやスポーツ選手をはじめとする体験談。
その他、一般顧客も含めて「顧客の声」を徹底アピールしています。
このように、公式サイトからは「これでもか!」プロモーションで、
徹底的に訴求してくる手法が感じられますが、、、
実は、最もプロモーション効果につながっているのが、
「会員紹介優待制度」だと思うのです。
■ 会員紹介優待制度
紹介者に4万円のキャッシュバック、受診者は1.5万円安くなるそうで、
(受診者割引はヒアリング情報、公式サイトには明示していません。)
実際に経験した友人によると、やはりこのクチコミ効果が大きいようです。
「レーシックって何?」、「安心なの?」、「どこがいいの?」などなど、
興味関心(Interest/Desire)はあっても、不安!というヒトは多いでしょうね。
そこに最も効果的に背中を押してくれる(Motive)のが「クチコミ」でしょう。
それも、本当に身の回りにいる体験者の声は、不安を払拭するのに効果テキメンです。
4万円のキャッシュバックは大きいですから、紹介者も積極的に紹介してくれるはず。
実際に、私の友人もクチコミで同クリニックに駆け込んだクチです。
公式サイトによると8割以上が紹介だそうで、、、
こう見ると、近視矯正をしたい顧客の心理特性を見事にとらえ、
AIDMA+Share(共有)のモデルを見事に描いています。
AIDMAモデルに当てはめて考えてみると、
・Attention(認知):結構マスコミでも目にしますよね。
・Interest(興味):目の悪い人はすぐ興味持つでしょう。
・Desire(欲求):ここも簡単にクリアできそう。
しかし、だからと言ってすぐ「目の手術」を受けるというのには、
大きな抵抗感があるのではないでしょうか?怖いですよね。
で、、、
・Motive(動機):ここで、友人の紹介です。
・Action(行動):背中を押されれば、即決断!
と、まぁ最大のハードルだと思われるMotiveをクリアするために、
最も有効な「クチコミ」というプロモーション手法に5.5万円を投じているわけです。
納得できますね〜
昨今、「クチコミマーケティング」はとても注目されています。
品川近視クリニックの場合、価格訴求に軸足は置いているようですが、
広告に頼らず、クチコミを有効に駆使して、
集客に成功している事例のひとつではないでしょうか。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
コメント
コメント一覧
なんか二重価格の疑いありありですし、広告・販促の展開の仕方が、あとになって社会問題化して消えていった企業たちと同じ匂いがしませんか?
気のせいですね。(^_^?)
いやぁ、ちょっとそんな匂いはするのですが、
敢えて言及は避けました、、、(^^;
でも、ま、ユーザーの声を聞くと、
結構満足しているようなんで、いいのかなと、、、
最終的には、サービス品質と顧客満足に依存するんでしょうね。
CSが得られなければ、間違いなく刺されるでしょうし、
ちゃんと顧客の支持が得られれば、成長していくでしょう。
Kay
私も品川近視クリニックでレーシック手術を受けてきました。
仰るとおり、「紹介」によってこのクリニックは顧客数を伸ばしていると思います。
いくら経済的メリットがあるといっても顧客満足度が高くないと紹介数は伸びないと思うのですが、実際に受けてみて全くストレスを感じることはありませんでした。
有楽町イトシアのビル内にある広大なスペースと清潔な院内、大人数のスタッフと充実した診察設備を活用した、ほとんど待ち時間なしの検査・診察・施術、など実にしっかりとしたシステムが存在していました。
価格設定や割引制度は多少「商売くささ」も感じますが、実際の診療を通じて顧客は安心感を覚えていると思います。それが紹介に繋がるんでしょうね。
経営者に会ってみたい・・と思わされました。
>中村さん
お久しぶりです。
そうですか、ここにもレーシック経験者がいましたね〜!(^^)
そして、やっぱり紹介は効くんですね。
価格プロモーションは必ずしも「好印象」ではないというのも、ひとつの仮説です。
しかし、結局はサービス品質に裏付けられた「顧客満足」がカギということでしょう。
まず第一ステップとしての課題は、「集客」!
そして、その次に「顧客満足」!
この2つのバランスを崩してしまうと、
マーケティングのグッドサイクルは回らないわけです。
サービスマーケティングのとても良い事例です。
情報、どうもありがとうございました。
Kay