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「目は口ほどにものを言う」ものだったら、
プレゼンでも目線は有効活用しなければなりませんね。
ジョブスのプレゼンは、大きな会場でステージの上から行っているので、
なかなか目線まで追うことはできませんが、
それでも、有効活用していると思います。
(1)70%ルール
ジョブスは基本的に原稿を用意していません。
つまり、原稿に目を落とすことはないわけです。
さらにスクリーンを見ることもありません。
つまり、常にオーディエンス(聴き手)を見ている。
オーディエンスにプレゼンをしているのですから、
当たり前と言えば当たり前なんですけどね、、、
意外とオーディエンスを見ずにプレゼンをしているヒトが多いものです。
特に、最近ではプロジェクターを用いたプレゼンも多いですよね。
そうすると、ついスクリーンを見て話してしまいます。
ヒドイ場合は、オーディエンスに背中を向けている、、、(笑)
私のなかでのルールは「オーディエンス目線70%」というものです。
スクリーンや手元資料を見るのは3割未満に抑える気持ちで、
基本はオーディエンスに目線を向け続けたいものです。
それを確実なものにするために留意しているのは、「アドレス」。
両足が斜め45度ぐらいのアドレスを取っていれば、
腰のライン、肩のラインが必ずオーディエンスに向かうはずです。
結果、通常目線はオーディエンスに向けられる。
スクリーンを目視確認する時だけ腰、肩、首を捻じる感覚ですね。
(2)2秒ルール
また、その目線の配り方も工夫が必要です。
基本は一人ひとりのオーディエンスとしっかり目線を合わせる。
そうしないと、目が泳いでいるように見えて、
いかにも落ち着きがない印象を与えてしまいます。
ジョブスの場合、前述のように大会場なので、
実際に目線を合わせることは不可能です。
しかし、オーディエンス目線を合わせているかのようです。
その合わせる時間が問題。短くても、長くてもダメなんですね。
短すぎるとやっぱり目が泳いでいるように見える。
長すぎると気味が悪い、、、(笑)
経験則では、相手が4、5人から10人程度までなら「2秒ルール」です。
しかし、相手が一人だったらどうなるか、、、
先日、1対1のインタビューのビデオを10人分ほど見る機会がありました。
大きく二つのタイプに分けられました。
7割は相手の目をしっかり見ているタイプ、
そして、逆に3割程度しか見ていないタイプ。
後者の残り7割は、下を見たり、上を見たり、とにかく目線が落ち着かない。
やはり、ここにも70%ルールは活きていました。(^^)
(3)表情
目線をはじめとして、明るい表情、真剣な表情など、相手が受ける印象は
プレゼンテーションのパフォーマンスにも大きな影響を与えるはずです。
特に私の場合は、明るく、前向きで、エネルギッシュな印象を与えるよう、
常に心がけています。
その際、特に気をつけているのは「口角」ですね。
電車の中などで、何気なく周りのヒトの表情を見ていると、
大半の乗客の方は、口角が下がり、クチが「への字」になっているんです。
これは、とても相手に好印象を与えることはできないと思うのです。
ましてや重要なプレゼンを聞く際に、こんな小さなことが、
心理的に影響するならば、ちょっとした注意で直していきたいものです。
最近では、「ノンバーバルコミュニケーション」というテーマが
注目を浴びています。
いわゆる「非言語によるコミュニケーション」ですね。
メラビアンの法則によると、話の内容など言語情報が7%、口調など聴覚情報が38%
見た目などの視覚情報が55%の影響力を持っているという説です。
【御参考】Wikipedia「メラビアンの法則」
【参考文献1】「感性がビジネスを支配する」
【参考文献2】「人は見た目が9割」
【関連テーマ】
プレゼンを科学する(序) スティーブジョブスに挑戦
プレゼンを科学する ジョブスに挑戦(1)「Prologue編」
プレゼンを科学する ジョブスに挑戦(2)「Talk編」
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