前回のエントリーでシナプスが提供している「VOC事業開発メソッド」の概要をご説明しました。今回はVOC事業開発メソッドの具体的なアプローチをご紹介します。

全体像は以下の3つのプロセスで構成されます。

 

 VOC事業開発OV

 

◆【1stフェーズ】キックオフ

 

新規事業開発にあたっての基本方針、指針を明確化するフェーズ。意思決定ポイントとしては、〇業フィールド、∋業開発目的、事業要件定義。ここはトップマネジメントとの濃密なディスカッションをもとに意思決定をいたします。

同時に社内にプロジェクトチームを組成します。重要なのはメンバー選定。チームとしての多様性、個々メンバーの思い入れ、周囲に対する影響力といった視点から社内のキーパーソンをリストアップしてください。メンバー編成が決まったら、キックオフパーティをやって、しっかりチームビルディングに取り組みましょう。(^^)/

 

 

◆【2ndフェーズ】市場機会仮説立案

 

新規事業のネタとなる「市場機会仮説」を立てます。

まず、新規事業で解決したい「顧客が抱える課題」を徹底的に洗い出します。ポイントはあくまで顧客視点で新規事業を考えること。いきなり商品や事業アイディアで考えると固定観念を破れません。ここで挙がったアイディアをスクリーニングして、事業化可能な顧客ニーズを抽出します。このプロセスから徹底してVOCヒアリングを実施して、顧客がおかれている現状、目指す状態など顧客ニーズの詳細化を図っていきます。

そしてそこからこの時点で考えられるソリューション仮説を立てましょう。「自社でできること」という制約を設けずに、あらゆる社会的リソースを駆使してソリューションを考えることが大切です。

その「顧客ニーズ仮説」と「ソリューション仮説」を評価して、二次スクリーニングを行います。このフェーズのアウトプットとして3〜5案程度に絞れると効率的ですね。

 

 

◆【3rdフェーズ】基本戦略構築、ソリューション詳細化

 

最後のフェーズで、基本戦略とソリューションの詳細化を図ります。

(1)基本戦略構築

基本戦略の構成要素は、ターゲティングとポジショニングです。ターゲット顧客は誰か?そこでどのような競争優位を描くか?といった意思決定を行います。それらを定量計画に落とし込み、具体的な施策も計画化して、事業計画としてまとめ上げることになります。

 

(2)ソリューション詳細化

基本戦略構築と並行して、ソリューションの詳細化を図る必要があります。商品やサービスの仕様、ビジネスモデル全体の設計を行い、前述の基本戦略と同期を図っていきます。

 

(3)プロトタイプ制作〜VOC検証

そして、ここで最も重要なことは、VOCによる検証作業を行いながら、基本戦略やソリューション設計を行うことです。できればプロトタイプを制作し、実際に顧客に見てもらう、使ってもらうことが望ましいでしょう。そこまでできなかったとしても、映像や模型などでできるだけリアリティあるソリューションイメージを持ってもらい、顧客の生々しい声を収集していきたいところです。

 

 

◆まとめ

 

VOC事業開発の基本アプローチは以上です。

もちろん企業によって調整しなければならない部分はあります。しかし、極めてオーソドックスな新規事業開発の取り組みであり、常にVOCに立ち返るという基本スタンスを徹底したものとなっています。

 

続いて、各フェーズをもう少し詳細説明したエントリーを書くつもりです。のんびりと待っていてくださいね。。。

 

株式会社シナプス

代表取締役 家弓正彦