〜 論理思考力を鍛えよう! 〜



ビジネスパーソンには、論理的(ロジカル)に考えるスキルが求められています。

ロジカルな思考とは、ビジネスシーンで戦略が成功するための根拠を
明確に示せるかどうか、ということです。

しかし、ロジカルな思考は一朝一夕で身につくものではなく、
日々の積み重ねによって養われます。

今回は、ビジネスパーソンの基本スキルでもある、
ロジカルな思考を身につけることについて説明していきます。


「Why?」と問い続ける


ロジカルな思考を身につけようと考えたとき、
当社(シナプス)では問題について、「
Why?」と何度も問い続けることを推奨しています。
たとえば、以下の例のように「Why?」を続けていきます。

・なぜ、このターゲット顧客を攻めるのか(1回目のWhy?)
・なぜ、ここが一番魅力的だと思うのか(2回目のWhy?)
・なぜ、その打ち手が成果を生むと考えられるのか(3回目のWhy?)
・なぜ、他の施策より、この施策の方が効果的だと考えたのか(4回目のWhy?)…

このように根拠をとにかく掘り下げて、問い続けていきます。

根拠を徹底的に突き詰めることで、ロジカルな思考力を
鍛えることができるのです。

私たちは、物事についてしっかりと考えているつもりでも、
考えが浅くなりがちです。それは普段から考え抜く習慣がないため、
どこまで深く考える必要があるのかを理解できていないからでしょう。

そこで、「Why?」と何度も問いかけられることで、
「ここまで考えなければいけないのか」という気づきを得ることができます。


また、当社がロジカルな思考にこだわる理由は、大きく2つあります。

それは
「ロジック(論理)は成功確率を上げる」
「ロジックは人や組織を動かす」
という2つのポイントです。


ロジックは成功確率を上げる


まず、ロジックは成功確率を上げる作用があります。

先にも述べたとおり、ロジックとは根拠を明確に示すことであり、
成果につながる根拠があるほど成功確率が高くなります。

そもそも変化が激しい時代の中で顧客ニーズは多岐に渡り、
唯一の正解と言えるものはありません。
ましてや、100%成功が約束されていることなどないのです。

その中で成果を出していくためにも、
1%でも多くの成功確率を上げていく工夫が求められます。


当社のクライアントである大手映像制作会社A社の社長は、
成功確率を上げていくことを、野球の試合に例えて語っています。

野球のペナントレースで優勝するためには、
試合を勝ち抜いていかなくてはいけません。
しかし全勝はとてもできないので、
1試合1試合をコツコツと勝ち抜いて白星をあげ、
勝率を上げていくことが必要です。

そこで、バッター個人の打率を少しでも上げていくことで勝利します。
つまりメンバー全員が、コツコツと着実にスキルを上げることができれば、
勝ち組に残ることが可能なのです。


成功確率を徐々に上げていくためには、
成功の必然性を根拠とともに示せるかどうか、
が最大の肝になります。

根拠をしっかりと考え抜く中で、
もしかしたら戦略や施策プランが改善されるかもしれません。
さらには、成功確率が上がっていくことでしょう。


ロジックは人や組織を動かす


次に、ロジックは人や組織を動かします。

そもそも場当たり的な戦略や指針では、人を動かすことができません。
たとえば、上司が後先を考えないで、
「こうすればいける」と今後の方針を示します。

そして、部下は「なぜ、そうあるべきなのか」を理解していないまま、
素直に行動していきます。

しかし、「この方法で成功するのだろうか?」と
半信半疑で部下が行動していたとすれば、
意思のある強い行動を取りづらいでしょう。

なぜなら、強い行動にはメンバーが心から納得して、
成果への期待と確信を持つことが必要だからです。
そこで、力強い行動を生むためにロジックを活かします。

ロジックによって、なぜこの戦略が必要なのか、
いかに成功確率が高いのかを知らしめることで、
メンバーが自信を持って行動できるようになります。

また、人や組織を動かすことは上司や部下の関係にとどまらず、
社内における部門間や、協力会社との間にも発生します。

ビジネスは、あらゆる人が存在する組織の上に成り立つものです。
そこで、やはりロジックをもとにして、
あらゆる人が納得する形で組織を動かす必要があります。


しかし、そのために必要なロジカルな思考には、
物事をどのように捉えるべきか、という知識が必要です。

よって、ロジックについての知識をインプットしつつ、
常にロジカルな思考で物事を考えることを実践すれば、
次第にロジカルな思考が鍛えられていきます。


以上のような理由で、当社ではロジカルな思考を重視しています。
そして、受講生の一人ひとりが自分の主張をロジカルに
考え抜くことを鍛えるために、研修を設計し指導を行っているのです。


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦




 

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