今日はプレゼンについて考えてみます。

前項
プレゼンストーリーを考えるStep2  「スケルトン(骨組み)を考える」
に続いて、
いよいよプレゼンの詳細シナリオを作成します。

スケルトンに肉づけをし、情報の順序立てなど詳細な設計を通じて、
より魅力的なプレゼンテーションシナリオを考えていきましょう。

(1)メッセージカードを並べてみる


プレゼンストーリーを考えるStep1 「情報のたな卸し」をしよう!
にて、メッセージカードを作成してもらいました。

まずプレゼンのシナリオを考える時に、お勧めする作業は、
そのメッセージカードを用いて、
実際にメッセージカードを広いデスクに並べて検討することです。

全体の流れを頭の中だけで考えていませんか?
それより、実際にカードを並べ、全体の流れをチェックしながら、
シナリオ作りを行ってほしいのです。

下の写真のような作業イメージです。
デスクに並べる


私はシナリオを考える作業をジグソーパズルに例えています。
ジグソーパズルを組み立てる時、頭の中で考えるより、
実際にピースとピースを組み合わせていますよね?

この工程では、メッセージカードを積極的に並べ替えてみましょう。
あるいは、カードを統合したり、分割したりすることも必要です。
さらに、この段階で不要な情報は削除する、
また足りない情報を追加するといった作業も必要となります。

プレゼンのシナリオは唯一の正解があるわけではありません。
試行錯誤をしながら、いろんなパターンを試してほしいのです。

声に出して読み上げてみる


シナリオを考える際に並べたメッセージカードを読み上げてみましょう。
適度な修飾語や接続詞を交えて読み上げることによって、
スムーズにストーリーが流れていると感じられれ、問題はありません。
話が飛んでいる、同じことがダブっていると感じられた時は、
シナリオの見直しが必要となっています。



シナリオの基本は3部構成


試行錯誤してほしいと述べましたが、
やはり定石を知っておいてほしいところです。

プレゼンの大まかな全体構成は3つのパートから成り立っています。
プレゼンの導入部にあたる「プロローグ」、
本編にあたる「ボディ」、そして締めくくりとなる「エピローグ」です。

そして、多くの方がボディのことしか考えていないんですよね。
実は、プロローグはオーディエンスの興味関心を引き付けるために、
とても重要な役割を果たすし、エピローグはプレゼンの締めくくりだけに、
プレゼン全体の印象を大きく左右します。

実は、プレゼン上手な方は、このプロローグとエピローグに
多大なエネルギーを割いています。


三部構成


以降のエントリーで、それぞれのパートの作り方を解説していきます。






株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦





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