今日はmロジカルシンキングの基本技法として用いられる「ロジックツリー」のはなし。
これは、モノゴトを分解して考えるためのツールですね。何事も十把一絡げに
して見てしまうと、その実態を見落としてしまうリスクを持っているものです。
できるだけ要素ごとに分解して考えると事象を整理することができます。

問題発見アプローチ


問題が起こった時に為すべきことは、その問題発生の原因を明らかにすること
でしょう。つまり、問題の本質を見極めることにあるのです。
例えば「売上が落ちる」という問題が起こったとします。しかし「売上減少」
という事実だけを見ていても、その結果を変えることはできません。問題を解
決するためには、その原因の特定が必要となります。

そこで、売上を構成する要素を分解することによって、原因特定の切り口を見
出すことができます。例えば「売上=顧客数×顧客単価」だとすれば、以下の
ように表現することができますね。

      ┌─顧客数
  売上─┤
      └─顧客単価

さらに、顧客数は「新規顧客」と「既存顧客」や、顧客単価を「購入品目数」
と「購入品目単価」に分解することができます。すると、下記のような樹形図
が描かれることとなり、「売上減少」の原因を具体的に推定できます。

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                ┌─新規顧客   → 新規顧客獲得の不足等
      ┌─顧客数 ─┤
      |        └─既存顧客   → リピート率の低下等
  売上─┤
      |         ┌─購入品目数  → 同時購入の減少等
      └─顧客単価─┤
                └─購入品目単価 → 高額商品の低迷等

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このように要素分解することで、問題点を特定することができます。
この分解の切り口はひとつではありませんので、様々な切り口を試して
最も適切なロジックツリーを探索することが必要となるでしょうね。


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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