先日、E-1グランプリの審査員として参加してきました。
これは、マネーカレッジを主催する木田知廣さんが企画、
最強のマネー講師を決めるイベントです。

もっとも私はマネーに関してはズブの素人。
今回の審査員は、
 尾川 賢志氏(ダイヤモンド・ザイ編集長)
 倉島麻帆氏(フリーアナウンサー 株式会社スマイルボイス代表取締役)
 野尻 哲史氏(フィデリティ退職・投資教育研究所所長)
 安原ゆかり氏(日経マネー編集長)
と、その道のプロフェッショナルばかりじゃありませんか!
ま、私自身が勉強するつもりで参加させていただくことにしました。(汗)


今回、見事グランプリの栄冠を勝ち取られたのは、
NPO法人「和の環」代表の中川美和子さん。
プレゼンの極意を見事に体現されていたのでまとめてみました。

意外性

前述のとおり、テーマは「マネー」です。
しかし、中川さんのプレゼンは、
「安心はお金だけでは買えません」というタイトル。
聴き手は一様に「ん?」と思ったはず。
関心を惹きつける導入ですね。

挙手させる

導入は、いきなり3つのQuestionから入ります。

【Q1】小学校4年生の時の担任の先生を覚えている」
私はなんとか覚えていたので、堂々と挙手。

【Q2】昨日のお昼ご飯を覚えている」
これもなんとかクリア!挙手!

【Q3】「1000円と1000万円の違いが分かる」
また「ん?」という状態でした。
もちろん違うことは分かる、でも何を言っているんだろう?
会場も少しザワつきます。

ま、これらの問い全てに挙手できても、
全てのヒトが「認知症予備軍」ということなんですが、
このオーディエンスを巻き込むチカラは秀逸でしたね。

問いかけ

中川さんは、随所に「知っていますか?」などと
オーディエンスに問いかけます。
都度、私たちは考えさせられます。
一方的に聞かされるのではなく、
インタラクティブな対話をベースにしたプレゼンですね。

事実情報の引用

今回のテーマである「成年後見制度」の利用実態など、
プレゼンの中では具体的なデータを示してくれます。
これは、信頼感を醸成するのにとても有効ですね。
客観事実には強いパワーがあります。
是非、積極的に活用したいものです。

ユーモア

そして、個人的に最も印象に残ったのが、
「今日の参加者の皆さんの平均年齢は見たところ42歳」
とシャアシャアと言い切ります。会場、爆笑。。。

ちょっとしたユーモアを交えるのは難しいところですが、
その場の雰囲気に合わせて使いこなしたいものです。


プレゼンに王道なし

最後に、私からコメントさせていただいたのは、
プレゼンに王道はない、一人ひとりの個性を大切にして、
自分独自のプレゼンスタイルを確立してほしい、、、
ということ。

でも、他人のプレゼンを見て、
参考にできる部分はどんどん盗んでいきたいところです。

中川さん、おめでとうございます。
そして、参加者の皆さん、お疲れ様でした。




株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦

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