御社ではOJTに取り組んでいますか?
そう問いかけると、皆さん少し首を傾げながら「はい」と答えます。

もちろんビジネスの現場体験は全て学びに繋がります。
しかし、それを、
「意図的」に、「計画的」に、そして「継続的」
行うことが重要なんですね。
そのあたりが曖昧なOJTはOJTとは呼べないわけです。
だから、皆さん「首を傾げながら」なんですよね。

OJTに関する研究はかなり古くから取り組まれてきました。

OPDCA


ポピューラーなところでは、「PDCA」もOJT手法のひとつです。
これは、本来マネジメント手法として捉えられていますが、
部下育成手法としても有効です。
このPDCAを少しリメイクした「OPDCA」をご紹介しましょう。

1.Objectives(目標設定)
   まずは達成すべき目標を明確にする
2.Plan(計画)
   その目標達成のための計画を立てる
3.Check(検証)
   実行後、成果とプロセスを検証する
4.Action(対策)
   問題点を明確化し、それに対する対策を実施する



アレンの4段階職業指導法


なんと1917年には「緊急要員訓練プログラム」として、
OJTの原点が開発されています。

1.Show(やってみせる)
2.Tell(説明する)
3.Do(やらせてみる)
4.Check(補修指導)


山本五十六の
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
に通じるものがありますね。

認知的徒弟制度


徒弟制度という言葉がありますね。
これは徒弟は親方の家に住み込み、
雑用とともに親方の仕事を見習い腕を磨くもの。

いわゆる「親方の背中を見て徒弟は育っていく」わけです。
それを現代の企業における学習プロセスとしたのが「認知的徒弟制度」。

1.Modling(熟達者が模範を示し、学習者はそれをみてまねる)
2.Coaching(熟達者が手取り足取り学習者を指導したり、助言したりする)
3.Scaffolding(自分でできることは学習者に独力でやらせてみる)
4.Fading(だんだんと支援を少なくして、学習者を自律に導いていく)




様々なOJTの考え方がありますが、様々な状況に対応するためには、
それらを組み合わせ、適切に状況対応していく必要がありまそうです。


次回の家弓正彦の仕事塾では、「OJT」について考えてみたいと思います。


--正しいOJTのススメ-----------
日程 : 6 月1 日(水)
時間 : 19 時〜21 時00 分
料金 : 2,000 円(税込み)
会場 :銀座フェニックスプラザ
(東京都中央区銀座3-9-11)
http://www.cyber-synapse.com/mkay/110601?Kay
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--モチベーション理論と実践----
日程 : 6 月16日(木)
時間 : 19 時〜21 時00 分
料金 : 2,000 円(税込み)
会場 :銀座フェニックスプラザ
(東京都中央区銀座3-9-11)
http://www.cyber-synapse.com/mkay/110616?Kay
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株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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