モチベーションには、心の内側から生まれる「内発的動機づけ」と
外側からの刺激による「外発的動機づけ」があります。
フロー理論は、内発的動機づけが強いモチベーションにつながり、
最大の能力を発揮し、成果に繋がると提唱しています。
ここまでが前回のお話し、、、
その内発的動機づけについては、デシの認知的評価理論によって、
研究が掘り下げられました。
誰でもヒトから押し付けられた仕事より、
自ら進んで取り組む仕事にモチベーションを感じますよね?
仕事の成果が上がって、自分の能力や成長を実感できると、
さらにやる気がわいてくる、そんな経験は誰にもあることでしょう。
それがヒトから評価されれば、「尊厳欲求」にも通じるかと思います。
※尊厳欲求は「欲求5段階説」参照のこと
これは「社会的欲求」に近いかもしれません。
やはり一人ではなく仲間と取り組んでいることの意義は大きいところです。
※社会的欲求は「欲求5段階説」を参照のこと
これらの要因により内発的動機づけを強化できれば、
フロー状態を生み出すことができそうです。
なかなか仕事に楽しさや喜びを感じられないことも多いと思います。
そんな時は、うまく外発的動機づけを組み合わせると良いでしょう。
事例で説明しましょう。
多くの方はスキルアップのために勉強が必要と思っているでしょう。
しかし、なかなか時間を割いて勉強する気持ちになれない。
これが「内発的動機づけが低い状態」ですね。
そこで、上司が
「シナプスのマーケティングカレッジに通ってみれば?」
「会社からの費用補助制度もあるし、、、」
と促したとします。(笑)
これが「外発的動機づけ」ですね。
そこでしかたなく行動を起こして勉強をスタートしたとします。
実際に学んでみると、新しい知識が得られる、成長を実感できる、
だんだん面白くなってきたりします。
これで、当初低かった「内発的動機づけが強化」されたことになります。
ある程度、強制力をもって「行動を起こしてみる」ことが、
内発的動機づけを強化するきっかけにもなるはずです。
もともと内発的動機づけが高い状態に、むやみに外発的動機づけを加えると、
高かったはずの内発的動機づけが低下してしまうというもの。
これも、事例でご紹介しましょう。
これはダニエルピンクの「モチベーション3.0」で紹介されていた事例です。
これは、保護者にとって罰金制度を「取引」と捉えたわけですね。
この外発的動機づけによって、内発的動機づけを引き下げてしまう効果を
「アンダーマイニング効果」と呼んでいます。
「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」は上手く組み合わせれば有効だけど、
誤った用い方をすると大きな代償を支払うことになる、、、難しいものです。
今回の事例で取り上げた「モチベーション3.0」は、
昨年日本でも発売され、大いにヒットしたダニエルピンクの一冊です。
社会的にもモチベーションへの関心の高さを伺わせますね。
ということで、このモチベーションシリーズの最後は、
「モチベーション3.0」のエッセンスをご紹介します。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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外側からの刺激による「外発的動機づけ」があります。
フロー理論は、内発的動機づけが強いモチベーションにつながり、
最大の能力を発揮し、成果に繋がると提唱しています。
ここまでが前回のお話し、、、
その内発的動機づけについては、デシの認知的評価理論によって、
研究が掘り下げられました。
(9)認知的評価理論(デシ)
デシは3つの悦びを感じた時に、内発的に動機づけられると主張しました。1.自律性
自律性とは「自分で選択する悦び」を指します。誰でもヒトから押し付けられた仕事より、
自ら進んで取り組む仕事にモチベーションを感じますよね?
2.有能性
そして「自分が有能であると感じる悦び」。仕事の成果が上がって、自分の能力や成長を実感できると、
さらにやる気がわいてくる、そんな経験は誰にもあることでしょう。
それがヒトから評価されれば、「尊厳欲求」にも通じるかと思います。
※尊厳欲求は「欲求5段階説」参照のこと
3.関係性
最後に「仲間と一緒に取り組んでいると感じる悦び」。これは「社会的欲求」に近いかもしれません。
やはり一人ではなく仲間と取り組んでいることの意義は大きいところです。
※社会的欲求は「欲求5段階説」を参照のこと
これらの要因により内発的動機づけを強化できれば、
フロー状態を生み出すことができそうです。
内発的動機づけが弱い時は、、、
もともと高い内発的動機づけを持っていることが理想ですが、なかなか仕事に楽しさや喜びを感じられないことも多いと思います。
そんな時は、うまく外発的動機づけを組み合わせると良いでしょう。
事例で説明しましょう。
多くの方はスキルアップのために勉強が必要と思っているでしょう。
しかし、なかなか時間を割いて勉強する気持ちになれない。
これが「内発的動機づけが低い状態」ですね。
そこで、上司が
「シナプスのマーケティングカレッジに通ってみれば?」
「会社からの費用補助制度もあるし、、、」
と促したとします。(笑)
これが「外発的動機づけ」ですね。
そこでしかたなく行動を起こして勉強をスタートしたとします。
実際に学んでみると、新しい知識が得られる、成長を実感できる、
だんだん面白くなってきたりします。
これで、当初低かった「内発的動機づけが強化」されたことになります。
ある程度、強制力をもって「行動を起こしてみる」ことが、
内発的動機づけを強化するきっかけにもなるはずです。
外発的動機づけのリスク
しかし、一方では外発的動機づけのリスクも指摘されています。もともと内発的動機づけが高い状態に、むやみに外発的動機づけを加えると、
高かったはずの内発的動機づけが低下してしまうというもの。
これも、事例でご紹介しましょう。
これはダニエルピンクの「モチベーション3.0」で紹介されていた事例です。
とある保育園でのお話し。
閉園時間までにお迎えに来てもらうように保護者にお願いをしていた。
保護者達も閉園時間内に迎えに行くよう努力していた。(高い内発的動機づけ)
しかし、どうしても遅刻者がなくならないため、
保育園は遅刻に対して罰金制度を設けることにした。(外発的動機づけ)
その結果、遅刻者は約二倍に増えたという。(内発的動機づけの低下)
これは、保護者にとって罰金制度を「取引」と捉えたわけですね。
この外発的動機づけによって、内発的動機づけを引き下げてしまう効果を
「アンダーマイニング効果」と呼んでいます。
「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」は上手く組み合わせれば有効だけど、
誤った用い方をすると大きな代償を支払うことになる、、、難しいものです。
今回の事例で取り上げた「モチベーション3.0」は、
昨年日本でも発売され、大いにヒットしたダニエルピンクの一冊です。
社会的にもモチベーションへの関心の高さを伺わせますね。
ということで、このモチベーションシリーズの最後は、
「モチベーション3.0」のエッセンスをご紹介します。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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