久々のblog更新です。ちょっと「のんびり」しすぎましたね。(^^)

携帯電話業界も業界地図が大きく様変わりしています。
ソフトバンクモバイル、順調に契約を伸ばしているようですね。
ちょっと、分析してみましょう。。。

■Price
ご存知ホワイトプランで、基本料金980円という破格な価格設定です。
こりゃ、当然魅力的ですよね。

■Promotion
ブラッド・ピット、キャメロン・ディアズ、白戸家など、
内外のビッグスターを採用。
さらにメディア露出も非常に高いです。

これだけカネを使って、安くする。
これってそもそも儲かるの?って疑問が湧いてきますよね。

一般にこういった価格戦略を「ペネトレーションプライシング」と呼びます。
思い切った低価格設定をして、シェアを稼ぐことに注力する戦略ですね。
当然、利益率は犠牲にせざるを得ません。
しかし、規模の経済性などを利用して、コストダウンを図り、
中長期的視点で、最終的には利益獲得を狙う戦略です。

一般に、このペネトレーションプライシングには、
以下の条件が必要と言われます。

(1)規模の経済性や経験曲線によるコストダウン効果
当然、将来的にコストが下がるなら、
短期的にはある程度利益率を犠牲にしても
シェアアップを図る意義はありますよね?

一般に、初期投資などの固定費が大きいビジネスは
規模の経済性が効きやすいと言われます。
携帯キャリアなどは典型的な規模ビジネスなんでしょうね。

(2)低価格化による期待需要
とするなら、低価格にすることで規模が拡大することが必須です。
つまり、価格弾力性の問題ですね。
低価格化によって、顧客の購買意欲が大きく向上する傾向を指します。
携帯電話の場合、若年層は当然価格弾力性が高いですよね。

(3)早期顧客獲得の影響力
そして、早期に顧客基盤を作ることが、当該ビジネスにおいて
成功要因になること。
やはり、携帯電話は一度キャリアを決めてしまうと、
なかなかキャリアを切り替えにくいですよね。

そこにスイッチングコストが発生する場合、顧客獲得の重要性が増します。
スイッチングコストには、経済的なものもあるし、非経済的なものもあります。
携帯電話の場合、「長期割引」などの経済的スイッチングコストに加えて、
「携帯アドレスの変更」という非経済的スイッチングコストがあります。

、、、ということは、、、
それなりにソフトバンクの戦略には必然性がありそうですねぇ。
でも、本当にこんなに大量のプロモーションコストを使いまくって、
事業採算性としてPayするのかな?(^^;

【参照】(反)スキミングプライス

P.S.
ソフトバンク系の方から、教えていただきました。
携帯電話ビジネスにはさらに低価格設定のカラクリがあると、、、
ご参考
 → 「ホワイトプラン」でも利益が出る理由

Kay