もう講師業を始めて10余年になります。
多くの学びがありましたが、やはりクラスのデリバリーというものは
奥が深く、様々なテクニックを駆使してクラスを盛り上げていきます。

弊社では企業研修を受託していますが、
先日の研修で使ったテクニックを紹介しますね。

概ね受講メンバーが初対面だと、クラスの雰囲気は最初のうちはとても堅いんです。
弊社の講座は受講生の発言をもとに議論を深めながら学ぶスタイルなので、
まずこの空気を和らげることから始まるんですね。
それが「アイスブレイク」です。そのひとつの手法を紹介します。

■グループ別自己紹介■

会場に入ると受講生の態度などからその場の空気がわかります。
先日もとても重苦しく、緊張した空気でした。
こりゃ、なんとか和らげなきゃな〜、、、と即座に思いましたね〜。

で、クラス開始。
まずは「このクラスは相互の意見交換・ディスカッションを基盤としています。
そこで、グループ内でのコミュニケーション基盤を作りましょう。
そのためにグループ内のメンバー同士自己紹介して下さい」と導入しました。

受講生は恐る恐る自己紹介を始めますが、
徐々にクラスの空気がリラックスしてくるのがわかります。
私は一切口出ししません。
なかには、早々に自己紹介が終わって、なんとなく手持ち無沙汰になる
グループも出てきます。ここでガマン、ガマン。一切口出ししません。

しかし、人間ってものは沈黙には耐えられないんでしょうね。
やがて誰かがムダ話を始めるんですね。
「○○さんって知ってます?」とか
「どんな仕事しているんですか?」とか、、、
このムダ話がとても重要。

結局、ここからが本格的なアイスブレイクになるんです。
こうやってますます空気は和やかになっていくのが手に取るようにわかるのです。
ヘタなジョークより、楽チンで確実ですね。


で、アイスブレイク効果とともに、このプロセスはもうひとつの効果を
もたらしてくれることがわかりました。
これにより、クラスのコミュニケーションリーダーを見出せるのです。

客観的に自己紹介を見ていると、自然にグループのなかで
リーダーシップを発揮するメンバーが現れます。
自然な質問で周りの雰囲気を盛り上げたり、
「じゃ、次に行きましょう」と促したり、、、

それがクラス運営に大いに貢献してくれることが多いのです。
このあたりのはなしはまた次回、、、

Kay




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