ソーシャルマーケティングとは、公共性や社会貢献を重視した
マーケティング活動を指します。
古くからのマーケティングは企業の業績向上を至上としていましたが、
昨今のCSR流行りからも、このソーシャルマーケティングは
大いに注目されていくでしょうね。

最近のわかりやすい事例として、ボルヴィックがユニセフと組んで
展開している「1ℓ for 10ℓキャンペーン」が挙げられるでしょう。
ボルヴィック1リットルごとにアフリカに10リットルの水が贈られるというもの。
周りの人にヒアリングしたところ、何人かの知人は、
「どうせ買うなら、ボルヴィックにしたい」
と、上々の反応を示していました。
社会の価値観も変化していますよね。

アフリカの飢餓問題は深刻です。
その他、環境破壊、人口爆発、エイズ問題、などなど、
社会的課題に対して民間企業も貢献することが求められていますね。

映画産業でも、面白い取り組みが見られます。
「それでも生きる子供たちへ」クリック募金キャンペーン

「約束の旅路」ブログ募金キャンペーン

ネットで手軽な募金活動が可能となっています。

しかし、まだまだ日本の企業はそういった社会貢献活動を
外部に発信し、アピールしていくことが苦手のようです。
私の考えるソーシャルマーケティングは、
 ・真摯にわが社のできる社会貢献を考える。
 ・顧客を巻き込んで、社会貢献のしくみを作る。
 ・自社の社会貢献活動をきちんと世の中に伝える。
 ・消費者に対して社会貢献意識や価値観を啓蒙する。
という一連の活動プロセスだと思うのです。

少しずつ社会の価値観は変わってきており、
企業の競争原理や株式市場原理にも、
「社会貢献」というルールが生まれてきているのだと思います。

現時点では、これらのソーシャルマーケティングの投資対効果は
よくわかっていません。
そもそも効果を狙うべきものではないのかもしれません。
しかし、企業経営やマーケティング活動が目指すのは、

大きい企業、強い企業から「美しい企業」へ

大きな価値観の変化が生まれているのは間違いないように思います。

Kay