自分が教えてきた経験とそこから得たノウハウを若い講師に伝えていきたい。

今、思い出すと、マーケティング講座の講師を始めた頃は、
いろいろな面で未熟だったなと反省することしきり。
例えば、教えているなかで受講生から疑問の声が挙がったりすると、
思わず説得してしまったり、時にはディベートになり、
最後は対決の構図ができあがってしまったこともあります。

受講生からすれば、サービスを受けに来ているのに、
知識を得られるどころか、説き伏せられるとはどういうことだ?という話ですよね。
論理的な説得感を持たせてあげないと成り立たない、ということを実感し、
自分の指導スタイルとして確立するまでには数年かかったように思います。

講師を続けていくうちに、マーケティングの本質が見えてきたというところもあり、
常に言語化し、伝えるということで勉強できたこともたくさんあります。
現在は、自らマーケティングのスクールを経営し、
講師を育成しなければならない立場になりました。

うちのカレッジポリシーは、「現場のマーケターから生きたマーケティングが学べる」。
だから講師は皆、優秀なマーケターですが、
「優れたマーケター=いい先生」とはいかないのも事実です。
そんな時、少しでも私の体験が手助けになれたら嬉しいものです。
ヒトには「己のDNAを残したい」という欲求があるんですね。
私のノウハウというDNAが少しでも世の中の役に立てたらとても嬉しい。
受講生を教えるのと同時に、ここにもまた、
講師を育てるということの難しさや喜びがあるのです。

Kay