私はコンサルティングの仕事をする一方で、
スクールを経営し、講師という「人に教える仕事」をしています。
この仕事を始めるきっかけは、ある大学のオープンカレッジから
マーケティング講座をやってくれないかという話をいただいたことでした。
最初に思ったのは「大学の講師というのもかっこいいな」(笑)。

しかし、やるからには受講生に満足して帰ってほしいと
自分なりに全体のプログラムは相当考えてやっていました。
その後、ビジネススクールでもマーケティングの講座を持つようになりましたが、
続けているうちに考えさせられることが増えてきたのです。

この頃は、マーケティングに関する専門的な講座は皆無でした。
ところが、私の講座に通っていた受講生からは、
「もっと本格的にマーケティングの勉強をしたい」という声が挙がっていました。
それに対して、「そんなスクールはない」と答えながら
「本格的な専門人材の養成機関を作れないものか」と考えるようになったのです。

しかし結局は、自分自身が教える仕事を好きになっていたことが、
スクールを開校した最大の理由ですね。
「人にどう表現し、伝えるか」ということを考えることで、
本業のコンサルタントにもいい影響があり、
何よりも受講生が「おもしろい」といってくれるのがうれしい。
「好きな仕事」なんて、やってみないとわからないものです(笑)。

Kay