「失敗は成功のもと」などと言われます。
学習理論においても、「つまづき」によって学びが得られるとしています。
今日はそんな話を、、、
大きく分けると2つのアプローチを使っています。
これは順当な学習プロセスですね。
つまり、新しい課題を解決するために必要な知識があります。
最初にそれをしっかり理解しなければなりませんよね。
しかし、知識があれば、課題を解決できるとは限りません。
つまり、単なる「知識」と「実践への適用力」は別なんです。
そこで「演習」が必要になるわけです。
いわば「演習」は「疑似体験」。
実際の業務に適用する前に「疑似体験」で実践への適応力を身につけるわけです。
もうひとつのカリキュラム構成があるんですね。
これはいわば「逆張り」の学習、名付けて「悪魔の落とし穴理論」です。
十分な知識がなくても、一度自分なりに演習に取り組んでみるわけです。
当然、十分な知識がありませんから「出来ない!」ことに直面します。
そこで得られるものは、
私たちは演習を作成する時に、
「おそらく、こんな過ちを犯すだろう!」
と思われるところにしっかり落とし穴を掘っておくんです。
私たちの期待としては、
「犯しやすい過ち=つまづき」を疑似体験のうちにしっかり経験し、
二度とそんな過ちを犯さないよう、印象づけたいのです。
フィードバックの重要性については触れました。
この逆張りアプローチでは、「つまづき」を起こした後に
フィードバックを行うことでより効率的に学習を促します。
「悪魔の落とし穴」にハマった学習者には、
その後、しっかり「天使のフィードバック」を差し伸べてあげて下さいね!
この適切なフィードバックが行われることで、
学習者の視野は広がり、つまづきを起こす原因がわかり、
そして、正しい課題解決の考え方を理解することになるわけです。
私たちは3タイプのフィードバックの場を設定しています。
グループディスカッションを行ってもらうことで他者の考え方を吸収します。
同じ学習者の視点で、
「様々なモノゴトの見方や考え方がある」
ということを実感してもらいたいんです。
そして、思考の多様性、自分の思考のクセなどを理解することが可能です。
講師の最も重要な役割は、「問いかけ」を通じて、
学習者に考える視点やきっかけを与えることだと思うのです。
その講師の問いかけパターンとしても、主に3つあります。
ここでは仮に「拡販策として何を実施しますか?」の課題に対して、
学習者から「価格を引き下げたい」という意見が出たとしますね。
そんな時に、あなただったらどんな問いかけをしますか?
1.根拠を問う
まず、必ず行っている問いかけは「なぜ?」というシンプルなものです。
学習者が、どのような思考プロセスでこの結論に至ったのか?を
改めて学習者自身に考えてもらうんですね。
そこで、何となく至った結論でも、
その背景にある「根拠らしきもの」を整理してもらうのです。
概ね、まだ根拠が弱く、もっと掘り下げて考えなければならないことに
自ら、気づいてもらえることが多いと思います。
2.反事例の提示
敢えて反対事例を示すことも有効です。
価格引き下げも有効かもしれないけど、他社は価格を下げていない、、、
それはなぜが?反事例を使ってさらにさらに掘り下げて考えることになります。
3.仮説の導入
また、様々な仮説を立てて、
「もしこうなったらどうする?」
といった問いかけも有効です。
このような問いかけを繰り返し、繰り返し行うことで、
学習者に「さらに思考を繰り返す必要性」を感じとってもらいたいんです。
「失敗は成功のもと」
みなさんが上司の立場なら、部下にどんどん失敗してもらいましょう。
みなさんが学習者の立場なら、失敗を恐れずチャレンジしましょう。
必ず、新たな学びや気づきが得られるはずです。
ただし、現実のビジネスシーンでは、取り返しのつかない致命的失敗を
犯すリスクがありますから、まずは「疑似体験」でね!
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
Follow me ! → http://twitter.com/Kayumi
学習理論においても、「つまづき」によって学びが得られるとしています。
今日はそんな話を、、、
学習のための2つのアプローチ
私たちがマーケティングカレッジで使用するカリキュラムを考える時、大きく分けると2つのアプローチを使っています。
【アプローチ1】
<Step1> 課題に取り組むために必要な知識をレクチャー
<Step2> それを実際に演習で実践してみる
これは順当な学習プロセスですね。
つまり、新しい課題を解決するために必要な知識があります。
最初にそれをしっかり理解しなければなりませんよね。
しかし、知識があれば、課題を解決できるとは限りません。
つまり、単なる「知識」と「実践への適用力」は別なんです。
そこで「演習」が必要になるわけです。
いわば「演習」は「疑似体験」。
実際の業務に適用する前に「疑似体験」で実践への適応力を身につけるわけです。
逆張り学習アプローチ
しかし、、、もうひとつのカリキュラム構成があるんですね。
【アプローチ2】
<Step1> いきなり演習にとりくんでみる
<Step2> 振り返り、フィードバックで学習する
これはいわば「逆張り」の学習、名付けて「悪魔の落とし穴理論」です。
十分な知識がなくても、一度自分なりに演習に取り組んでみるわけです。
当然、十分な知識がありませんから「出来ない!」ことに直面します。
そこで得られるものは、
- 現在の自分には何ができるのか?
- そして、何ができないのか?わからないのか?
「悪魔の落とし穴」学習理論
また、当然知識や経験不足のなかでは、過ちを犯します。私たちは演習を作成する時に、
「おそらく、こんな過ちを犯すだろう!」
と思われるところにしっかり落とし穴を掘っておくんです。
私たちの期待としては、
「犯しやすい過ち=つまづき」を疑似体験のうちにしっかり経験し、
二度とそんな過ちを犯さないよう、印象づけたいのです。
天使のフィードバック
以前のエントリー「学習のための4つの基本原則」で、フィードバックの重要性については触れました。
この逆張りアプローチでは、「つまづき」を起こした後に
フィードバックを行うことでより効率的に学習を促します。
「悪魔の落とし穴」にハマった学習者には、
その後、しっかり「天使のフィードバック」を差し伸べてあげて下さいね!
この適切なフィードバックが行われることで、
学習者の視野は広がり、つまづきを起こす原因がわかり、
そして、正しい課題解決の考え方を理解することになるわけです。
私たちは3タイプのフィードバックの場を設定しています。
他学習者のフィードバック
学習者が個人で演習に取り組んだ後、グループディスカッションを行ってもらうことで他者の考え方を吸収します。
同じ学習者の視点で、
- 「私はこのように考えた」
- 「このあたりがよくわからなかった」
- 「その意見には反対です」
「様々なモノゴトの見方や考え方がある」
ということを実感してもらいたいんです。
そして、思考の多様性、自分の思考のクセなどを理解することが可能です。
指導者の問いかけ
私たちは講師を「教える立場」とは捉えていません。講師の最も重要な役割は、「問いかけ」を通じて、
学習者に考える視点やきっかけを与えることだと思うのです。
その講師の問いかけパターンとしても、主に3つあります。
ここでは仮に「拡販策として何を実施しますか?」の課題に対して、
学習者から「価格を引き下げたい」という意見が出たとしますね。
そんな時に、あなただったらどんな問いかけをしますか?
1.根拠を問う
まず、必ず行っている問いかけは「なぜ?」というシンプルなものです。
学習者が、どのような思考プロセスでこの結論に至ったのか?を
改めて学習者自身に考えてもらうんですね。
そこで、何となく至った結論でも、
その背景にある「根拠らしきもの」を整理してもらうのです。
概ね、まだ根拠が弱く、もっと掘り下げて考えなければならないことに
自ら、気づいてもらえることが多いと思います。
2.反事例の提示
敢えて反対事例を示すことも有効です。
価格引き下げも有効かもしれないけど、他社は価格を下げていない、、、
それはなぜが?反事例を使ってさらにさらに掘り下げて考えることになります。
3.仮説の導入
また、様々な仮説を立てて、
「もしこうなったらどうする?」
といった問いかけも有効です。
このような問いかけを繰り返し、繰り返し行うことで、
学習者に「さらに思考を繰り返す必要性」を感じとってもらいたいんです。
指導フィードバック
これらのプロセスを行ったうえで、最終的な指導者のフィードバックが必要です。- 「なぜこの考え方が必要なのか?」
- 「あなたはここでつまづいた」
- 「ミスを犯さないために、ここに注意!」
総括まとめ
以上の内容を取りまとめるとこんな感じ。。。「失敗は成功のもと」
みなさんが上司の立場なら、部下にどんどん失敗してもらいましょう。
みなさんが学習者の立場なら、失敗を恐れずチャレンジしましょう。
必ず、新たな学びや気づきが得られるはずです。
ただし、現実のビジネスシーンでは、取り返しのつかない致命的失敗を
犯すリスクがありますから、まずは「疑似体験」でね!
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
Follow me ! → http://twitter.com/Kayumi
コメント