ついに、Twitter×ソーシャルマーケティングの本格登場です。
イケダハヤトさん(@IHayato)のブログにて知りました。

『ツイッター×コーズマーケティング「1Lfor10L」』

私も以前のエントリーで、ボルヴィックのコーズマーケティングについては書きました。

 もう少し詳細をご紹介しておきます。

コーズ・リレーテッド・マーケティング

マーケティングの大家フィリップ・コトラーは、
「コーズ・リレーテッド・マーケティング」という概念を提唱しています。
これは、事業利益の一部を社会に貢献する事業を行っている団体に
寄付する
などの社会貢献を行う活動を指します。

まず、企業は社会貢献テーマを定め、ユニセフなどの関連団体と
具体的な寄付の計画、連携をすすめます。
それを企業や商品のキャンペーン・プロモーションとして
広く告知することになるわけです。

その結果、企業としては商品の認知度を高めるとともに、
企業や商品に対して社会貢献と言うメッセージによって
好感度を取り付けることができ、販売促進効果が期待できそうです。

そして、同時に企業は単独で社会貢献に取り組むだけでなく、
顧客を社会貢献活動の仕組みに巻き込んで、
意識啓蒙しながら参加を呼び掛け、
社会問題の解決を図るメカニズムを確立することになります。

企業にとっては、これらの社会貢献活動の結果、
顧客からの支持・売上向上、企業ブランドイメージの向上、
ステイクホルダーからの評価など、様々な効果を得ることが期待
できます。

ボルヴィックのキャンペーンとその成果

事例としては、ボルヴィックがユニセフと組んで展開しているキャンペーン
「1リットル for 10リットル」プログラムが挙げられます。

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これはボルヴィックの売上の一部でユニセフの活動支援を通じて、
アフリカでの清潔で安全な飲料水を確保するための井戸作り
および10年間にわたるメンテナンスを行うことを支援するプログラムです。

その結果、ボルヴィック1リットルごとにアフリカに10リットルの
清潔で安全な水が誕生する計算になると活動成果を掲げています。

日本での活動は2007年に始まり、7億1224万?リットル(07年)、
11億1623万リットル(08年)と順調に活動を拡大させており、
同社のWebサイト上でも活動報告、現地視察レポート、映像ライブラリ他、
詳細の広報活動がなされています。

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さらにそれをブログパーツにしちゃっているところが素敵ですね。

この活動の結果ボルヴィックは、2007年のプログラム実施期間である7-9月の
販売実績は前年比131%となり、市場の伸び率を上回る
(市場の伸びは前年比115%)結果となりました。
このように、ちゃんと顧客からの評価に繋がっているところも素敵です。

そもそも、ボルヴィックの「1リットル for 10リットル」キャンペーンは、
2005年にドイツでスタート(エチオピア向け)し、
2006年にフランスでも展開(ニジェール向け)され、
そして2007年に日本でマリ共和国支援として開始されています。

そして現在(2009年時点)でもその活動は継続して行われています。
重要なのはこの継続性であり、一時の流行で行っている活動では
真の社会貢献とはいえそうにありません。

ボルヴィックの環境教育

また、ボルヴィックは一部の店舗で「みんなのみず〜夏休みお水の教室」を開催したり、
小学校への出張授業でアフリカの水と衛生に関する問題を啓発したりする
環境教育活動にも力をいれています。

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企業のもうひとつの社会貢献活動として注目されているのが、この環境教育です。

環境教育とは、環境や環境問題に対する興味・関心を高め、
必要な知識や行動をさせるために行われる教育活動のことで、
昨今では学校教育で取り組むだけでなく、ボランティア活動なども加えて
社会全体で取り組んでいこうとする機運が高まっています。

環境省でも、環境教育を推進し、
環境の保全についての国民一人一人の意欲を高めていくことなどを目的として
 「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」
を制定しています。

しかし、ボランティアに依存するだけではその活動には限界があります。
そこで今後は企業が積極的にこのような環境教育への活動に取り組むことが期待されています。

またボルヴィックでも上記の出張授業だけでなく、
ホームページ上でも「お水の教室」というコーナーを設置し、
子供から大人まで一緒にお水を通じて環境や社会問題を学べるコンテンツを提供しています。
企業が積極的に環境教育に取り組んでいる事例といえるでしょう。

ソーシャルメディアとの融合

以前から、これら社会貢献活動とソーシャルメディアとの
相性はとても良いだろうと思っていました。

そして、ついに本格的なTwitter×ソーシャルマーケティングの取り組みが
ボルヴィクによってスタートしたようです。

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フォローすることによって社会貢献に参加できる!

誰でも気軽に社会貢献できる仕組みを作ってくれたボルヴィックに感謝です。
現地レポートなどの広報活動にもUstreamが活用される日も近いでしょう。
社会貢献を広く浸透させるためにソーシャルメディアは活用されていくと思うのです。


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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