まず、前回書いた「コンテンツ構成力編」を整理しておきましょう。

情報発信リテラシーは、
「コンテンツ構成力」と「コンテンツ表現力」に類型できそうです。
そのうち「コンテンツ構成力」つまり発信するコンテンツを創造するためには、
・情報ネタ
・知識インフラ
・概念化

という3つのスキルが必要になるというお話しをしました。

では、今回のメインテーマの「コンテンツ表現力」とは、、、


■ 広義の表現力について

ここでは「表現力」という意味合いを広義に捉え、
発信するコンテンツを可視化し、それを受け手に届けるまでの
一連のプロセスに必要なスキルと考えたいと思います。

そのプロセスを整理すると、

(1)コンテンツ可視化(狭義の表現力)
(2)メディア活用
(3)持続的発信

という3つのステージで考えることができそうです。


■ コンテンツ可視化(狭義の表現力)

表現するスタイルには、「文章」「トーク」「ドキュメント」
という3つが考えられるでしょう。

私はヒトにブログを書くことを勧めています。
それの最大の理由は、
「ヒトに読んでもらうための文章力」
を鍛えるのにとても有効だと感じるからなんですね。

私の場合、まだまだ稚拙な文章力ではありますが、
ブログを書き始めたばかりのエントリーと比べると
かなりマシになったのではないかと、、、汗

そして、次に「トーク」
これも場数を踏むことは大切ですよね。
私の場合、コンサルタントという仕事柄、
人前で話すことは多い方だと思います。
おかげでずいぶんと鍛えられてきました。

さらに「ドキュメント化」
多くの方に向けて発信することを前提として
「ドキュメント」を創ることは難しいものです。
私は「家弓正彦の仕事塾」というセミナーイベントを定期開催しています。
そのコンテンツをドキュメントにまとめる作業を取り組んできました。
これも以前と比較すると見せ方やその生産性は向上しています。

これら3つの表現スタイルに必要となるスキルは、
「多少の持ち前のセンス」と「多大な訓練」によってのみ鍛えられると思います。


そして、表現力の4つ目として取り上げておきたいのが「コピー」
タイトルやサブキャッチ(説明文)などを魅力的に見せる方法ですね。
これには様々なコツがあるようです。

以前、ブログにもこんなエントリーを書いてきました。
ご参考までに、、、

【スキル】コンセプトキーワード開発法

言葉のチカラ「10の法則」 〜ヒトを動かすキャッチコピー

ヒット本に学ぶ「売れるブログタイトル」の付け方



■ メディア活用スキル

昨今のソーシャルメディアの深化には目を見張るものがあります。
インターネットの普及で大きなインパクトのひとつが、
この個人の発信力の向上であることは間違いないでしょう。
まず「ネット」上のサービスはしっかり使いこなしたいものです。
これらのサービスには、大きく大別すると下記の3つが考えられそうです。

・個人のホームページやブログ
・SNSやTwitterのようなソーシャルメディア
・YoutubeやUstreamのような動画サービス


皆さんは使いこなしていますか?


ただ、ネット以外にも様々な発信メディアは存在しますよね。

・マスメディア

いわゆる4大マスメディアと言われるものが、
「テレビ」「新聞」「雑誌」「ラジオ」ですが、
これらは誰もが気軽に発信できるものではありませんね。
しかし、今後電子出版などが普及してくると、
出版はもっと身近なメディアとなってくるかもしれません。

・ライブ(セミナー等)

前述のように、私は「家弓正彦の仕事塾」というセミナーイベントを
およそ1月半に一度のペースで開催しています。
これも貴重な発信の場となります。

しかし、このようなセミナーイベントは集客が大変です。
もっと気軽なものとしては、勉強会や研究会などを企画するのも良いでしょう。


■ 持続的発信

最後に、この「持続的発信」というヤツが大きなハードルです。
(少なくとも私の場合、これが一番キツイ、、、汗)

そこには、持続を促すメンタリティが必要となります。
そもそもの「発信欲求」「持久力」が求められるわけですね。

このメンタリティを維持し続けるためには、
なぜ自分は情報発信をしているのか?
という目的意識をしっかり持つことが重要でしょう。

目標としては、前述のような「表現力の鍛錬」でも良いのですが、
何かゴールイメージを持っておきたいですね。

私はかねてから
「現代のビジネスパーソンは自らをブランド化すべし!」
と言ってきました。

何かひとつの領域の有識者として他者から評価されること、
それも社内に留まらず、できるだけ社外からも評価されることを
目指したいものです。

いきなり「有名人」になることは困難ですが、
積極的に情報発信を粘り強く続けていれば、
そのうち「知る人ぞ知る」有識者にはなれるはずです。


■ まとめ

私の場合、専門分野はマーケティングです。
まだまだブランドとは言えないかもしれませんが、
一応、マーケティングの専門家と評価されることが多くなりました。

外部に向けた情報発信に取り組むようになってから、15年ほどになります。
90年代は気軽なWebサービスなどありませんでしたから、
今であれば、もっとスピーディにブランド化のチャンスはあるのではないでしょうか?

最後に、ザクッと「情報発信リテラシー」を考える際に作った
マインドマップをご紹介しておきましょう。

情報発信

このチャートは、すべて移動中にiPhoneで考えました。
あえて整理せずに、アイディアを羅列したままにしています。
移動中の空いた時間に発信したいコンテンツを考える、、、
その原動力が「発信欲求」だと思うのです。
みなさんも是非チャレンジしてみてください。



株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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