Twitterのブームで、ソーシャルメディアが注目されています。
そもそもインターネットの出現で個人の発信能力が飛躍的に高まり、
それがソーシャルメディアの普及でさらに加速している感じです。
そんな「ソーシャルメディア時代」に、ビジネスパーソンには、
積極的に情報発信していくスキルが求められるようになってきていると思うのです。
それを「情報発信リテラシー」と呼んでみました。
これからは個人がブランド化を構築していく時代だと思います。
これは、以前「オンライン上のセルフブランディングを考える」でも書きました。
そのためには、ヒトに興味関心を持ってもらい、
有益だと感じでもらう情報を積極的に発信していきたいものですね。
しかし、情報発信は難しいものです。
情報発信のパターンとそのためのスキルについて考えてみましょう。
■ 情報ネタをつかむ
情報発信のためには、
情報取得 > 情報蓄積 > 情報整理
という流れが必要となりそうです。
まず、どんな情報発信でもその基となるネタが必要です。
「情報取得」では様々なメディアを通じて
積極的に情報をキャッチする必要がありますね。
・現場、ヒト
ネットの時代と言えども、やはり現場やヒトからの情報は貴重です。
街中で、飲み会で、、、リアルな情報はしっかりキャッチしたいところです。
・マスメディア
TV、新聞、雑誌など、各種マスメディアを通じて入手できる情報は沢山ありますよね。
全てのマスメディアに目を通すことは難しいので、ザッと目を通して、
アンテナに引っかかった情報をしっかり蓄積しておくと良いですね。
・インターネット
とは言え、ネットを通じて情報取得する方は多いと思います。
しかし、ネット上に無限に存在する情報を効率的に入手するには工夫が必要ですね。
私の場合、RSSリーダーとiPhoneを使ってできるだけ効率的に情報収集に努めています。
このネットの情報収集〜蓄積〜整理のプロセスを知りたい方はコチラをご参照ください!
「全ての情報インプットをEvernoteに集約する情報武装術」
■ ソーシャルフィルタリングとは?
こうやって取得した情報を、そのまま発信していくだけでも
情報の受け手にとっては、重要な価値を提供することができるはずです。
前述の通り、ネットの普及によってヒトは無尽蔵の情報を入手できます。
それだけに、有用な情報とそうでない情報が混在してしまい、
現実にはなかなか思うように有益な情報をキャッチすることができません。
だからこそ、その「情報の目利き」には大きな価値がありそうです。
膨大な情報源から、有益な情報を選別し、わかりやすく整理して発信する。
これがソーシャルフィルタリングと呼ばれる機能です。
ソーシャルフィルタリング機能として、私はTwitterで発信しています。
基本は、私にとって有益な情報をクリッピングしている感覚でつぶやいていますが、
私のフォロワーのために有益となる情報は何か?という視点も考えています。
よろしければ、是非フォローしてやって下さいませ。(^^)
ここでもできるだけ発信作業を効率的にするために、
様々なWebサービスやブックマクレットを使うようになりました。
発信作業の効率化手法については、コチラご参照ください
「気になる記事のTwitter情報発信術」
■ 主張を込めるために、、、
しかし、情報をフィルタリングして流すだけではなく、
発信者の見解や主張を込めることも重要ですよね。
様々な情報をもとに、私が何を考えているのか?
マーケティングというテーマにおいて、何を感じているのか?
ある程度、私のモノの見方や考え方をご紹介していきたいと思っています。
そのための発信手段が、このブログですね。
ということで、このブログはビジネスパーソンにとって有益な
マーケティングの考え方やビジネススキルの活用方法をご紹介しています。
しかし、その主張を明確にするためには、多くの情報ネタを基にすることも必要ですが、
加えて、ベースとなる「知識インフラ」と「概念化能力」が求められるはずです。
■ 知識インフラ
時代背景などマクロ的な知見と自分が専門領域とする知識がもとになります。
私の場合は、マーケティングを専門領域としていますから、
世の中のマーケティング成功事例、最新のマーケティングトレンドなどは
追いかけておきたい重要な情報です。
当然、マーケティングに関する学習も怠るわけにはいきません。
また、日ごろのコンサルティングから得られる経験も貴重な知識インフラですね。
■ 概念化能力
「概念化能力」を定義するのは難しいのですが、
様々な情報から、本質的な意味合い(主張)を導出する能力ってかんじで、、、
つまり、「だから何が言えるの?」という問いに応える能力。
様々な成功事例を知っているだけでは、情報の受け手には価値にならない、、、
発信者「こんな成功事例がある」
受信者「だから何なの?」
ってかんじで終わっては情報発信の価値には限界があるわけです。
発信者「こうすれば貴方も成功できる」
受信者「なるほど、、、」
ってかんじですね。
■ まとめ
今回は、情報発信の2つのタイプをご紹介しました。
(1)ソーシャルフィルタリング型発信
これには、情報取得のスキルが求められます。
単なるスキルというより「行動習慣」も求められるかもしれません。
(2)見解/主張型発信
これには、「知識インフラ」と「概念化能力」が必要です。
一朝一夕にスキルアップは難しいと思いますが、
着実に情報発信をしながら鍛えてきたいものですね。
今回は、主に「コンテンツ構成力」についてお話ししました。
さて、次回は引き続き「コンテンツ表現力」に着目したいと思います。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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またこのインプット作業中に常に心がけなければならないことがあります。それは正誤の確認です。取得した情報の正誤、蓄積した情報の正誤、整理した情報の正誤、解釈した情報の正誤です。オールドメディア、特に報道に携わる場合はチェック、チェック、チェックです。アウトプットする前にチェックをします。いわゆるソーシャルメディアとオールドメディアの大きな違いは情報インプット時のチェック機能と情報発信のフィルタリング機能の差ではないでしょうか。