先日、私のネット師匠であるあきみち氏とshoe-g氏との間で、
オンライン上のセルフブランディングについてメールディスカッションしていました。
いろいろ考えるところがあったので、自分なりにまとめてみます。
■ 今、何故セルフブランディングか?
昨今では、個人でも「自分をブランド化しよう」という風潮があります。
それをセルフブランディングとか、パーソナルブランディングと呼ぶようです。
そもそも何のためにセルフブランディングが重要視されているのでしょうか?
私も場合は、もちろんビジネスのためです。
公式ブログを書かれている方も、読者からの問い合わせなどを期待していることでしょう。
その問い合わせに繋げるためには、書き手個人のパーソナリティや信頼性を
伝えることが必要となると思うのです。
また、ビジネスのためではなくても、自分の発信によって、
それが読者の支持を得て、対話が生まれ、関係性を構築していくことに
喜びを感じておられる方も多いと思います。
これはいわゆる「自己実現」ですね。
そのためにも自分独自のブランドを構築していくことが求められていると思います。
しかも、昨今のソーシャルメディアの普及浸透によって、
オンライン上でもブランド化が加速されているように感じます。
単にブログだけではなく、ソーシャルメディアを通じた双方向コミュニケーションで、
個人の認知度が高まったり、個人のイメージが確立したりと、、、
それでは、セルフブランドを確立するために、
どのような点に留意したらよいのでしょうか?
■ セルフブランディングとは何か?
それでは「セルフブランディング」が確立した状態とはどのようなものでしょうか?
通常、マーケティング上のブランディングの概念は、
とても複雑で、いろいろな側面を持っていますが、
簡単にまとめると「ブランド認知」と「ブランドイメージ」に集約されると思います。
<量的側面>
まず、多くの人に認知してもらうことが必要です。
そういう意味では、私もブログのアクセスアップに様々な工夫をしてきました。
「ひとりでも多くの方に、自分のブログを読んでいただきたい」
しかし、一度目に触れるだけではなく、しっかり記憶にとどめてもらい、
継続的に興味、関心を持ち続けてもらうことがブランディングには必要です。
最近では、一過性のアクセスアップに一喜一憂しないことにしました。
<質的側面>
そこで質的側面として、その人に興味関心を引き付ける「何か」が必要です。
受け手にとっての「Value」は何か?を明確にしたいところです。
それは、
「この人の情報発信は、とても役に立つ」と言う合理的なモノだったり、
「この人の発言は、なんとなく共感する」とか、
「論調が心地良い」という情緒的なものかもしれません。
これが、セルフブランディングのコンセプトということになりそうです。
■ 自分のコンセプトを持つ
メールディスカッションでは、あきみち氏から、
「そもそも家弓さんのアイデンティティは何ですか?」
と突っ込まれました。この人、いつも手厳しいんですよね〜(笑)
「私は何をしたいのか?」、「何が出来るのか?」、、、
考えさせられましたね〜。
その結果、私がブログで提供したいものは、
-----
ビジネススキルとして有用なロジカルな情報提供
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と表現出来るかと思います。
つまり、一般のビジネスマンとして必要なスキルであったり、
マーケティングに関心のあるビジネスマンにとって、
有効な情報を提供してくれるという「Value」を感じて欲しいと思っています。
■ ブログネーミングはコンセプトを表す
ブログのネーミングには2つのタイプがあると思います。
一つは、「読み手のメリットを直接表現する」タイプ。
典型的な例はアメブロのパワーブロガー田渕氏による
「アメブロを攻略し月収90万をゲットせよ!」
とてもストレートですね。
私のブログは、「ロジックとパッションの狭間から。。。」としました。
これは、経営コンサルタントと言う立場から、
ロジックは大事!ただ、パッションがなければ成功はできない。
という想いからネーミングしました。
これは、どちらかというと「書き手の想いを表す」ネーミングです。
書き手がどんな想いで情報発信をしているのか?
それをしっかり伝えるネーミングも有効だと思うのです。
■ 発信内容にアイデンティティを持つ
発信内容としては、前述の通り「ビジネスマンのための有用情報」ということで、
現在では「ビジネススキル」と「マーケティング」にFocusしています。
そこが家弓のドメインだと言うブランディングを目指しているわけです。
その点で、現在取り組んでいるのは「情報発信」です。
Twitter上での朝のつぶやきは、スキル系やマーケ系のネット上における
記事やブログをURL付きで、クールに発信し続けています。
その領域のネタに関心のある方は、ReTweetをしてくれているので、
このまましばらく続けるつもりです。
私の場合、専門領域は「マーケティング」ですが、
マーケティングといってもとても領域が広いので、
あきみち氏が言う「アイデンティティ」と言えるかどうかは疑問でした。
そこで、敢えて私がオンリーワンと言うためには、
「遊び」や「ファッション」の部分に求めざるを得ないのかなとも思っています。
おそらく、私の年齢では比較的ファッションや遊び(飲み?笑)に対する
感度は高い方だと思いますので、、、(^^;
以前、shoe-g氏には、
ブログに「個人ネタ(例えば、服装などの趣味ネタ)を書きましょうよ」
とアドバイスされたことがあります。
これもおっしゃる通りだと思うんですよね。
それは、セルフブランドは発信コンテンツだけで構成されるのではなく、
個人のパーソナリティが大きく影響するものと考えるからです。
機械的な情報発信だけでは、ファン化は望めない、、、
故に、個人的なパーソナリティを見せることはとても重要だと思うのです。
故に、時々Twitterでは「飲みネタ」をつぶやいています。(笑)
あとは、正直なところオンラインだけではないリアルな領域での勝負です。
■ デザインもロジカルなアプローチを!
さらに、あきみち氏、Shoe-g氏との議論の中で、デザインに話が及んだ時、
私がイメージしているデザインのバックボーンにあるものを考えてみました。
前述の通り、「ビジネスパーソンにとって有用な情報提供」という意味で、
それを連想するデザインイメージは、
「ロジカル」、「クール」、「シャープ」、「スマート」
で、デザインのカラーイメージとしては、
下記サイトのカラーイメージチャートにある
モダン、クール、シックに代表される「エルダー」に相当するかなと、、、
そこで、今は比較的モノトーン+ブルー系のカラーを中心としています。
比較的おとなしい印象になりますが、結構気に入っています。
特に強調したいコメントがあれば、赤字にすることで際立ちますし、、、
■ 自己紹介は具体的に!アイコンは顔写真で!
Twitterをはじめ、皆さん様々なアイコンを使用されていますよね?
これは企業ブランドに当てはめれば、ロゴみたいなものでしょう。
私の場合、以前は自分で撮影した水中写真をアイコンとして使っていました。
個人的にはそれなりに気に入っていたのですが、以前あきみち氏から
「アイコンは顔写真の方が記憶に残る」とアドバイスされ、
以来、顔写真を使うことにしました。
やはり、オンライン上での信頼を勝ち取るためには、
素性を明らかにすることが大きく影響しそうですよね?
・自己紹介もできるだけ具体的に詳細を書く、
・アイコンは顔写真として、具体的に書き手の姿をさらす、、、
どこまでプライバシーをさらけ出すかは人それぞれだと思いますし、
女性など、リスクにも繋がるので一概には言えません。
しかし、実際実行してみて、これは結構「腹落ち」しているんですよね〜。
「顔」ほど、その人のパーソナリティを表現するものはないと思います。
また、確かに印象や記憶にも残りやすいと思っています。
■ 論調にもパーソナリティを持つ
あと、クールとは言え、硬いテーマをわかりやすく説明する「論調」「口調」は
重要だと思っておりまして、文体は「です、ます調」を使っています。
それも、できるだけ口語で語りかけるように意識しているんです。
また、同時にオンラインの対話では、なかなか真意が伝わらない事も多いし、
言葉が「キツく」受け止められるリスクを感じていますので、
なおさら丁寧な「です、ます調」を使うように心がけているつもりです。
特に、Twitterでは140文字という限られた情報量ですから、
誤解によって感情を害されることのないよう、気をつける必要がありそうですね。
逆に、過激な論調で「アイデンティティ」を確立している方もいますが、
ちょっと私にはマネすることはできないようです。
■ まとめ
ここまで書いておきながら、、、ではありますが、
これまでそれほど明確にブランディングを意識して、
オンライン上で立ちふるまってきたわけではありません。
しかし、現実にソーシャルメディアの普及によって、
オンラインの立ち振る舞いが「セルフブランド」に対して、
大きな影響を持ち始めているようです。
そんなことを意識して、セルフブランディングに
取り組まねばならない時代が来ているのかもしれません。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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