先日アップされていたグロービスの堀さんのブログ
「ツイッター7つの仮説(2/15)」は面白く拝読しました。

そして、数日後に堀江さんがそれにコメント(2/17)されていたのも、
大変興味深く、それぞれの見方の違いは面白かったです。


ということで、それに便乗して私もコメントしてみました。



■ 仮説1:ITの進化に伴い、議論の質が下がる。

堀さんはパソコン通信の時代はもっと質の高い議論がなされていたと指摘し、
140文字の制約があるツイッターでは質の高さを期待する人はいないと言っています。

それに対し、堀江さんはツイッターの自由なフォローのしくみ、
さらにブログなどでの議論の深堀りができると反論。

ツイッター内だけでの議論では限界があるのは事実です。
しかし、ここはツイッター内で議論を完結させないことを前提に考えたいですね。

ツイッターは、特にブログとの相性が良いと感じます。
また、SNSやリアルの場への連携もして、議論は深まっていく。
これがツイッターの本来の使い方だと思っています。


実際に、堀さんも次の「仮説2」のパートでは、
「ブログ、SNS、動画との組み合わせで補完できる」と指摘しています。
結局、お二人の考えの本質は近いのかな?と想像しています。

一応、ストレートに本質をついている堀江さんに1票!(^^)



■ 仮説2:一方では、訴求力・リアルタイム性が抜群に上がる。
ツイッター(SNS)、ブログ、動画などの組み合わせにより、
よりパワフルな発信力を個人が持つようになる。


堀さんは、ツイッターによって、リアルタイムな告知能力や
パイラルコミュニケーション能力が高まると言っています。
ここは、堀さんも同意しています。

ま、間違いのないところですよね。
ただ、注目しておきたいのは「質の高い140文字情報しか拡散しない」ということ。
どんな情報でもRTされるわけではないのは当然のことですよね。

ポイントは、
・リアルタイムだからこそ価値がある情報
・140文字で本質を捉えた表現がなされていること

といった投稿スキルが求められていくんでしょうね。



■ 仮説3:知のインプットの時間が減るので、
人々は扇動されやすくなる。


堀さんはツイッターに費やす時間が、知のインプット時間を圧迫すると、、、

この主張に対する堀江さんのスタンスはちょっと曖昧に感じました。
要は「もっと知のインプットにエネルギーを注ごう!」と言っているようで、
ツイッターの影響はどう解釈されているのでしょう?

私は、ツイッターで目にしたつぶやきに様々な気づきや発見を得ています。
そこから「調べごと」をしたりして、知のインプットに役立っていると実感します。
ということで、ツイッターも知のインプットのひとつのきっかけとなり、
必ずしも扇動されやすくなるとは限らないように感じるのです。



■ 仮説4:パーソナルな情報がマスメディアを凌駕する。

堀さんの主張は、情報発信・伝達の「民主化」が起こると、、、
それに対し、堀江さんも意義なし!

ここで私もすんなり同意してもつまらないので、もう少し考える。。。

でも、基本は同意せざるを得ないですね。
しかし、「凌駕」ってどういう状態でしょう。
もちろん、以前のようにマスメディア依存型の情報流通はなくなるとしても、
やはりマスメディアの果たす役割は必要だと思うのです。

とすると、パーソナル情報とマスメディア情報が融合しながら、
そのポジショニングは拮抗し、ある一定点でバランスする!
と洞察してみました、、、



■ 仮説5:コミュニケーション依存症(ジャンキー)が増え、
物理的交流の機会が減る。


堀さんの主張、ネットの交流が物理的交流を減らす。
堀江さんは、むしろ増えると、、、

私は、、、なんだか両天秤をかけているようですが、
二極化が起こるように感じるんです。

確かに、ネット依存でリアルでの交流を避ける人もいそうだし、
逆に、ネットでの交流をきっかけとして、積極的にリアルの交流を図る人もいる。
私も、結構ネットでの交流からリアルにお会いして交流を深めた方、いますよ。

時々「ツイッター飲み会」やってます。(^^;



■ 仮説6:ツイッターのフォロワーは、共感、情報、知恵などの
全人格的な面白み(エンターテインメント性)を求める。


結局は何らかの「面白み」を求めていると堀さんが言うと、
堀江さんは、「フォローってもっと気楽なモノ」と反論。

うーん、確かにフォローって気楽なんだけど、
やっぱり何らかの面白みを期待しているんじゃないかな?
気楽なフォローでも、なんらかの面白みが期待できるから、
フォローしようって気になるように思います。

ということで、
「全人格的な面白み」というのは大げさだけど、基本は堀さんに1票!

もっとも、フォロワーを増やすためにフォローする人もいるようですが、、、



仮説7:最終的には、ツイッターも駆逐される。

堀「次の波が来たら、あきられ、駆逐される。」
堀江「その通りだが、以外に寿命は長い。」

こればかりは、わかりませんね。
しかし、ソーシャルメディアは健全にひとつのメディアとして確立し、
重要な情報交流の場となることを期待しています。

そのソーシャルメディアがツイッターかどうかはわかりません。
今のツイッターも、機能、インターフェース、アプリケーション、
ビジネスモデルなどがブラッシュアップされ、
ソーシャルメディアとしての価値を高めていくのではないでしょうか?

それがメディアの世界の大きな流れであり、それに抗うことはできないと思うのです。



■ 総括

お二人のブログを拝見して、改めてソーシャルメディアについて
ゆっくり考える機会をいただくことができました。感謝!

堀江さんのブログ
「堀さんがtwitterに関する面白い記事を書いてたので突っ込みなど」


株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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